連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第2週「泣くのはいやだ、笑っちゃおう」第11回 4月14日(金)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:黒崎博  視聴率:19.3%(ビデオリサーチ社調べ 関東地区)前日比↓ 


11話はこんな話


美代子(木村佳乃)は東京で実(沢村一樹)を探したが手がかりが得られず、とうとう警察に相談するが・・・。

インド人もびっくり カレーライス


視聴率が上がったり下がったり。過去の体験から朝ドラに対して見極めることに慎重になっているのかもしれない。ほんとうに良作なのか? と信じたいけれどどこか疑ってしまう気持ち。
まるで、疑惑にとりこまれたみね子のように。

自分の知らないところで何かが起こってるんじゃないか? 
バスのなかで不安に苛まれたみね子(有村架純)ではあったが、学校につくと、気持ちを切り替えて、聖火リレーについて考える。次の日曜日に青年団の集まりがあるから、急ぎ計画を練らないとならない。でも、みね子はやっぱりそれどころではない。
お母さんの代わりに晩御飯をつくらないといけないのだ。
即席ルーが販売された時代だが、奥茨城村ではなかなか手に入らないので小麦粉とカレー粉でつくるのだと、
増田明美さんの解説。
「インド人もびっくり」は64年に放送された即席ルーのCMのキャッチフレーズ。
固有名詞は出してはいけないNHKだけれど、現時点で使用されていない映像や、キャッチフレーズはありなのですね。

もういやになってね、どっか行っちゃうひとたくさんいるの


建設会社の宿舎にて、出稼ぎ労働者の実態を知る美代子(木村佳乃)。
宿舎の外観も内観もていねいに作り込まれ飾りこまれている。あまりリアルに荒み過ぎないように気を使っているのも感じられた。
このぎゅうぎゅう詰めの宿舎を観て「あさが来た」の水夫部屋を思い出した・・・。

昭和39年9月19日が実の出勤した最後だったとわかる。この日に何かあったか急ぎウィキで調べたら、
「南海、2リーグ分裂後最短でパ・リーグ優勝を決める」としか書いてなかった。とくに大きな事件は起きた日ではないようだ。(良い子はちゃんと昔の新聞を調べるなどしてね)。

親が子供に嘘をつくときにはわけがあるんだ


なんで嘘つくの、と責めるみね子に、お祖父ちゃん(古谷一行)は↑こう言って「子供のことを思って嘘をついてんだ」「嘘とわかっても母ちゃんから話すまで、待ってやれ」と諭す。
でも「みね子はこわいです」と思ってしまう。「こわい」という漠然とした感覚を表すシンプルな言葉には、大人の世界を知らない感じがよく出ている。

「いばらぎ」じゃなくて「いばらき」です


働くのがいやになっていなくなってしまう人が多いと、事務的に扱う警察に、↑こう言い返す美代子。涙ながらに「ちゃんと名前があります」と主張する。実は決して、いやになっていなくなったりする人ではない、ひとくくりにしないで、ちゃんとひとりひとりの事情や性格を把握して考えてほしいと思うのは当然の感覚だ。
その姿をじっと観ている、イケメン青年警察官の名前は綿引正義(竜星涼)。今後、なんか関わってきそう。

4月14日(金)は熊本地震から1年、追悼式が行われ、亡くなった方々、残された人々、ひとりひとりの人生を思う日であった。
(木俣冬)