米空軍が公開したMOABの写真(撮影日・場所不明、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米軍がアフガニスタン東部ナンガルハル(Nangarhar)州のイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の拠点を狙って投下した大規模爆風爆弾(GBU-43/B Massive Ordnance Air Blast)、通称「MOAB(モアブ)」または「すべての爆弾の母(Mother Of All Bombs)」。イラク戦争初期に開発された同爆弾が、戦闘で使われたのは今回が初めてだ。

■MOABの威力は?

 米軍が保有する核兵器以外の通常兵器としては最大で、重量9.8トンの誘導爆弾。米軍事シンクタンク「グローバルセキュリティー(GlobalSecurity.org)」のウェブサイトによれば、「大型で強力、正確に目標に誘導できる」。爆薬H6が8480キロ搭載されており、その破壊力はTNT火薬11トン分に相当するという。

 グローバルセキュリティーによると、MOABは全長9メートル、直径1メートルで、航空機から投下する衛星誘導型爆弾としては史上最大。米技術誌ポピュラーメカニクス(Popular Mechanics)は、MOABの重量はF16戦闘機に匹敵するとしている。

 全地球測位システム(GPS)に誘導され、C130輸送機から投下される。降下速度はパラシュートによって減速される。つまり高い高度からの投下が可能であり、米軍機のパイロットに安全圏に到達するまでの時間的な余裕を与えることができる。

 地面に到達する前に爆発するよう設計されている。薄いアルミニウムで覆われており、これが爆発半径(爆発の影響が及ぶ距離)を最大化させ、テクノロジー情報サイト「ワイアード(Wired)」によると、その衝撃の範囲は半径150メートルにも及ぶという。

■開発企業は?

 米アラバマ(Alabama)州の航空宇宙・防衛企業ダイネティクス(Dynetics)が、米空軍研究所(AFRL)と協力して2002〜03年ごろに開発したと、同社のウェブサイトに書かれている。

 同サイトによれば、MOABは発案されてから詳細な設計図が作られるまで、3か月しか要さなかった。実験は13日間で3回成功させたという。当初はイラク戦争で使用する目的で開発された。

 米空軍によると、MOABの実験が最後に行われたのは2003年。巨大なきのこ雲が32キロ先からでも見えたという。
【翻訳編集】AFPBB News