ドル・円為替、4月15日の動きとポイント

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予断を許さない1週間だったが、様々な憶測の中で、4月15日、北朝鮮では、故金日成生誕105年を記念する重要な日を迎えることになった。現在の最高指導者である金正恩朝鮮労働党委員長は核実験の実施に言及してきたが、それに対してアメリカのトランプ大統領は先制攻撃をして施設を破壊する旨の発言をしている。はたして核実験が強行されるのか、された場合にアメリカも宣言してきたような攻撃を仕掛けるのか、世界中が朝鮮半島の動きに注目している。

 ドル円の為替相場はどのような変動をしているだろうか。

 地政学リスク回避の動きから1ドル110円を割り、109円すら下回る時間帯が見られるようになってきている。ドル安円高の傾向は変わっていない。4月14日11:00(すべて日本時間)には1ドル109円23銭をつけていたが、14:30ごろから109円を割るようになっている。

 21:30にはアメリカの消費者物価指数(CPI)が発表され、前月比0.3%低下という結果だった。事前の予想を下回ったのだ。3月小売売上高は予想と変わらぬ結果だった。地政学リスクにあわせて、アメリカの経済状況も良くなかったことからドル売りが強まり、4月15日0:25には1ドル108円57銭までドル安が進んだ。その直前に発表された2月企業在庫も前月比0.3%増と予想と変わらなかったために、市場には影響を及ぼしていない。4:20には1ドル108円55銭と、2016年11月15日以来の最安値をつけている。ドル買いの材料が見当たらず、朝鮮半島を巡るリスクだけが大きくなっていく情勢に為替相場も影響を受けているのだ。

 北朝鮮が核実験を延期したり、あきらめたりすることがあれば、ひとまずこの緊張感は緩むだろう。ドル高の流れがまた生まれるかもしれない。しかし、最悪のシナリオが進むようなことになれば、為替相場は大きく変動するだろう。日本列島にミサイルが飛来するようなことになれば有事の円買いという話でもなくなってくる。

 来週はアメリカで多くの経済指標が発表されることになる。朝鮮半島の問題をうまく解決できればアメリカの経済状況に注目が集まることになるだろう。