北京をはじめとする大都市の大気汚染に悩む中国の人びとが日本にやって来ると、日本の空の美しさを賞賛する。しかし、その一方で疑問に感じることがある。それは「どうして日本の空はこんなに電線だらけなのか。どうして地中に電線を埋めないのか」ということだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 北京をはじめとする大都市の大気汚染に悩む中国の人びとが日本にやって来ると、日本の空の美しさを賞賛する。しかし、その一方で疑問に感じることがある。それは「どうして日本の空はこんなに電線だらけなのか。どうして地中に電線を埋めないのか」ということだ。

 中国メディア・今日頭条は13日、「日本はどうして電線を地面に埋めないのか」とする記事を掲載した。記事は「日本では、電柱は風景の一部になっている」とし、中国でも人気のアニメ「スラムダンク」に出てくる鎌倉高校前駅のシーンも、実際に訪れてみると頭上に何本もの電線が走っていることを紹介。国土交通省のデータによると、日本全国の電線地中化率がわずか15%で、東京の中心部でも41%と低い数字である事を伝えた。そのうえで「日本の電力体系は進歩していないのか? 故障率は高くないのか? 日常的に停電が起きるのではないか」と疑問を提起している。

 その答えとして記事はまず、地中化された電線の使い勝手があまり良くない点を挙げた。「地中化電力システムが断線する確率は地上よりも少ないが、ひとたび断線すると修理にはより長い時間が必要となる。古くなればなるほど信頼性も下がり、新しいものに変えようとすると、地上線の架け替えの何倍も費用が掛かる」としている。また、日本では地震などの自然災害が多く、地上線の方が素早く復旧できるという点でもメリットがあると説明した。

 一方で、「最も根本的な原因は、お金がないことだ」と指摘。国土交通省が当初は2020年の東京五輪までに都心部の電線完全地中化を計画するも、実際には350キロメートル分しか予算が取れず、完全地中化には程遠い状況であると伝えている。

 記事はこのほか、今の日本では停電の時間がとても短く、それはもともと自然災害や事故など人的要因の影響を容易に受けやすい電柱や電線ネットワークが、非常に高い基準のもとで設計されていることを併せて紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)