14日、中国の無錫で行われている卓球のアジア選手権女子シングルス準々決勝で、日本の平野美宇がリオデジャネイロ五輪金メダリストの丁寧を破る大金星を挙げ、中国を騒がせている。写真は平野。

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2017年4月14日、中国の無錫で行われている卓球のアジア選手権女子シングルス準々決勝で、日本の平野美宇がリオデジャネイロ五輪金メダリストの丁寧(ディン・ニン)を破る大金星を挙げ、中国を騒がせている。

世界ランク11位の平野は同1位の丁寧を相手に、第1、2セットを奪われるも、そこから3ゲームを連取し、3−2(3−11、12−14、11−9、16−14、12−10)で大逆転勝利を収めた。この日が誕生日だった平野は試合後、「去年の同じ日には伊藤美誠選手が丁寧選手に勝っていた。私の誕生日は特別な日。忘れられない誕生日になった」と語った。

一方、敗れた丁寧は「感覚的には優位に立っていたと思う。でも、相手のリターンが思った以上に良かった。勢いもあったし、運も良かった。困難に対する準備はできていたが、それでも勝てなかった」と語った。

中国メディアも「番狂わせ!」と驚きをもって報じており、南方日報は「昨年10月の対戦では丁寧が3−0で完勝しており、平野の中国リーグでの成績も3勝8敗と芳しくない。しかし、わずか数カ月の間に中国チーム全体がその成長を感じた。平野は日本には数少ないバランスのとれた選手だが、攻撃に磨きがかかったことで実力が一段階上がった」と高く評価している。

中国のネットユーザーからは、敗れた丁寧をねぎらうコメントが寄せられたほか、「あの子、今日やっと17歳なのか…」「伊藤美誠よりもすごいと思う」「日本選手の実力を過小評価してはいけない」など、驚きや危機感をあらわにするコメントもある。また、丁寧が「運」に言及したように、「日本の選手はエッジボールが多すぎた。神がかっていた」と指摘する声もみられた。

このほか、男子シングルスではリオ五輪金メダリストで世界ランク1位の馬龍(マー・ロン)が、ベスト16をかけた試合で韓国の鄭尚恩に1−3で敗れる波乱があった。中国のスポーツメディアは「馬龍と丁寧が共に敗れる」とこぞって報じており、「五輪の男女シングルスの金メダリストが2人とも負けるなんて!」と、衝撃を受けたユーザーも少なくないようだ。

一方で、圧倒的な層の厚さを誇る中国では、実力ではなくコネで試合に出られるかどうかが決まるともうわさされており、「丁寧より強い中国選手は掃いて捨てるほどいる」と強気のコメントも寄せられている。

女子シングルスのベスト4は平野を除く3人がいずれも中国選手。平野は準決勝で世界ランク2位、22歳の朱雨玲(ジュー・ユーリン)と対戦する。(編集/北田)