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便利なだけではダメ

ヒューマンタッチを感じられるモノが欲しい





Uber Japan 執行役員社長

郄橋正巳さん



シカゴ大学卒業後、ソニーに入社。2007年パリ転勤。2011年にMBAを取得後、サンフランシスコに移転し、ベンチャー企業の発掘、買収・投資案件に従事する。2014年にUber入社、日本法人執行役員社長に就任する。

 

Uberのサービスにも通じるモノ選びへのこだわり



ここでは私が日々使っている、三種の神器とも言える自慢のガジェットを3つ紹介します。その1つ目は、ソニーのノイズキャンセル対応Bluetoothヘッドホン『MDR-1000X』です。昨年末に家電量販店へ行って、数時間いろいろな製品を試させてもらった上で選びました。ソニーは私の古巣でもあるのですが、そういうのは抜きに素晴らしい製品です。



ソニー

MDR-1000X

実勢価格:4万2850円

 

高性能なノイズキャンセル機能、ワイヤレスで使えるBluetooth機能に加え、ハイレゾ音質の無線伝送が可能な最新プロファイル「LDAC」に対応した“全部入り”。右側ハウジングへのタッチ操作で再生/一時停止などの操作も可能だ。

 

私にはリファレンスとなる曲があって、オーディオ機器を選ぶ時は必ずその曲を使って評価するということをしています。具体的には、ELLEGARDENの『Marie』という曲なんですが、そのハット部分がきちんと聴こえるかどうかが基準になっているんです。あまり品質の良くないものだとピークしてしまうのですが、この製品ではそこがクッキリと見事に再現されていました。音質には文句なし、です。

その上で、やっぱりノイズキャンセル機能が優秀ですね。飛行機や新幹線などでの移動中に騒音を遮断できるのはもちろん、オフィスでちょっと休憩したいとき、あるいは逆に集中して作業したい時などに重宝しています。また利用中に話しかけられた時に、ハウジング部分を触ることで、一時的に音量を絞り込んでくれる「クイックアテンションモード」も便利。こうした細かい気遣いもこの製品の魅力です。



『MDR-1000X』にはブラックのものもあるが、あえてグレーベージュを選択。「無難なものよりも、ちょっと主張のあるデザインのものが好きなんですよ(笑)」

同じくソニーのミラーレスカメラ『α7』も、今、愛用しているモノの1つ。これはソニー社員時代に「画期的な製品が出た!」と感動して買いました。当時、フルサイズセンサーを搭載したカメラが欲しかったのですが、一眼レフはどれも非常に大きく、躊躇していたんですよね。『α7』は、フルサイズセンサー搭載ながら、ミラーレスカメラということで非常にコンパクトなのが何よりうれしいところ。これなら海外旅行などにも気軽に持って行けます。

 



ソニー

α7

販売終了

 

当時、ハイアマチュアユーザーの羨望の的だったフルサイズセンサーを、ミラーレスカメラとして初搭載。圧倒的な高画質を、小型軽量ボディで手軽に持ち歩けるようにした。最近では課題となっていたレンズも充実し始めている。後継機はα7 兇覆鼻

 

大手カメラメーカーの一眼レフと比べてレンズが少ないことだけが残念なんですが、そのおかげ(?)で、オールドレンズの面白さを知る事ができました。中古レンズ店でコンタックスの単焦点レンズを買ってきて愛用しています。最新のAFレンズと比べて確かに不便なんですが、慣れれば苦になりません。フルマニュアルで撮ることが増えました。単焦点なので、被写体に向かって自分が動かないと行けないんですが、それがまた楽しいんですよね。


愛用しているオールドレンズは往年の名玉『CONTAX G Planar T* 45mm F2』。サードパーティ製mountアダプタを介して『α7』に装着している。

 

そして最後の1つは、定番過ぎるかも知れないんですが、アップルのiPhoneを。現在は『iPhone 6s』を愛用しています。仕事柄移動がとても多いので、身につけるものをなるべく減らす方向で考えていて、当初はタブレットを愛用していたのですが、今はもうスマホで何でもできますよね。



アップル

iPhone 6s

販売終了

 

画面サイズが4.7型に大型化された、『iPhone 6』世代モデルの第2弾。パフォーマンスが大幅に向上したほか、指紋センサーの精度改善や、本体剛性の向上など多くの点が強化されていた。新機軸「3D Touch」も話題に。

 

スマホはフランス在住時に『iPhone 3GS』を使い始めたのを皮切りに、Androidも含め、いろいろ試しました。結果として今はiPhoneで、それはやっぱりユーザビリティが素晴らしいからということに尽きますね。Androidもカスタマイズ性の点で優秀なのですが、私の使い方ではiPhoneに軍配が上がりました。


『iPhone 5s』から再びiPhoneユーザーへ。「持った時の感触から、ボタンをタップした時の反応など、感覚的なところの作り込みが見事ですよね」

ただ、あまりに便利すぎて、最近はちょっと距離感について悩み始めているんですよ。かつてはニュース1つ見るたびに新聞を買ったり、テレビを点けたりしなければいけなかったのですが、今では、黙っていてもどんどん通知が来ますよね。それこそ、さほど親しくない友人のSNSの更新情報まで。それでいちいち集中が乱されるのはどうなんだろうと思うわけです。

先ほど『α7』でオールドレンズの不便さを楽しんでいるという話をしましたが、やっぱり便利さが全てではないんですよね。工夫する楽しさ、ヒューマンタッチの大切さというのは忘れないようにしたい。「Uber」も利便性を追求しつつ、地方で高齢者の生活の質の向上にフォーカスを置いた実証実験を行うなど、ヒューマンタッチを感じられるような取り組みを大事にしていきたいと考えています。

文/山下達也(ジアスワークス) 撮影/松浦文生

※『デジモノステーション』2017年4月号より抜粋

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