姉はキレやすい性格で、同居の両親への暴言を繰り返し、お母さんとは取っ組み合いになることもしばしばだったようです(写真はイメージです)

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「同居親族間の暴力」と聞いて、あなたはどんな状況を思い浮かべますか?例えば、育児ノイローゼの母親が幼子を折檻する、不良息子が口うるさい父親に殴りかかる…そんな悲惨な暴力事件が日々、報道されますが、意外と表に出てこないのは「成人した子どもが加害者」「年老いた親が被害者」のケース。実際のところ、被害者の家族が市町村の窓口へ相談した件数は平成18年は1万8390件、平成26年は2万5731件(厚生労働省の高齢者虐待対応状況調査)で、高齢者の虐待被害の通報は8年で約3割も増えています。

 もし、「親と同居し介護している子ども」が加害者だとしたら、わざわざ通報するのは少数派です。ここには「同居も介護もしていない家族からの相談」は含まれていません。今回紹介する持田健さんも、実家で暮らす姉の両親に対する虐待に悩んだ1人です。

両親と同居の出戻り姉と子どもたち
父が亡くなり残されたお母さんに虐待が続く

 この連載では今まで「男女トラブル」を扱ってきましたが、今回は親の介護をめぐって勃発した「姉(女)vs弟(男)」の構図です。健さんは、姉や姉の子どもたちからの暴言や暴力の被害に悩む両親から「一緒に住みたい」と相談を受けていましたが、家族会議の末、「両親のことは姉に任せる」と決めたので、途中で横やりを入れて姉と両親の関係にヒビが入るのは避けたいと静観を続けていました。そんな矢先、お父さんが亡くなりました。

 姉は、夫(お父さん)を亡くし、寂しい思いをしているお母さんをいたわるどころか、お母さんに対して虐待を続けていました。「お母さんに対する虐待をやめさせたい」一心で健さんは私のところへ相談に来ました。健さんの希望はただ一つ。姉を実家から追い出し、お母さんから引き離すことです。今回のケースでは、お父さんの遺産相続が完了する前に、姉に実家から出て行ってもらうことに成功しました。

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