フランス中部トゥール近郊アテ・シュル・シェールの小麦畑に出現した巨大な「HELP」の文字(2017年4月13日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】フランス中部トゥール(Tours)近郊の小麦畑に、巨大な「HELP」の文字が出現した。仏大統領選を前に、農家の男性が大統領候補たちにフランスの農業の窮状を訴え対策を迫るため、まだ青々とした小麦を刈り込んで作成したものだ。

 トゥール近郊アテ・シュル・シェール(Athee-sur-Cher)にジャック・フォルタン(Jacques Fortin)さん(63)が所有する5ヘクタールの小麦畑に浮かび上がった文字は、縦48メートル、横100メートル。首都パリ(Paris)の玄関口の一つ、オルリー空港(Orly Airport)へ向かう旅客機がちょうどこの付近の上空で降下を開始するため、乗客にはSOSが良く見えるはずだとフォルタンさんは語る。

「政界の偉い人たちは、私たちの話を聞いてくれない」。13日、AFPの取材に応じたフォルタンさんは憤りをあらわにした。「政治家たちはわれわれ農家の怒りに耳を貸そうともしない。彼らが盲目でないことを祈るよ。この絶望のメッセージを読んでもらえるようにね」

 フランスは欧州随一の農業国だが、農家40万世帯の10%以上が「極めて急を要する状況」にあると政府も認めている。2016年には国内の農家の半数で月収が350ユーロ(約4万円)未満となり、国が定める貧困基準の800ユーロ(約9万2000円)を大きく下回った。
【翻訳編集】AFPBB News