HKSのパーツを搭載したデモカー/モデル:錦 亜季実(獨協大学/キャンパスクイーン)

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ご存知の方も多いと思うが、プリウスは通常走行時のみエンジンが作動し、停車時・発進時・低速走行時は、主にモーターで走行するハイブリッドカーである。そのプリウスのマフラーを交換することは、見た目の変化の他、何かメリットがあるのだろうか? 結論を先に申し上げると、走行面において大きな効果が得られた。

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マフラーを含むエキゾーストには、排気ガスの浄化作用とエンジンの排気音の抑制という2つの効果がある。しかし、その効果を得るためには、フィルターを通したり複雑な構造を採る必要がある。いわば、エンジンからすると「マラソンランナーが口にマスクをつけた状態で走らされている」に似て、十分な走行性能が発揮しづらい。そこで排気効率の良いマフラーに交換することにより、エンジンがスムーズに動き、走行性能が変化する。

このような排気効率の向上を目的とした後付けマフラーのことを「スポーツマフラー」と呼ぶ。排気効率を上げたために、排気ガスの浄化作用が低下するということは無いそうだが、その変わりに「排気音」が大きくなる傾向がある。もちろん騒音に関しては法規定があり、スポーツマフラーはそれに準拠している。

■ スポーティーなテールパイプで「他のプリウスとの違い」をさり気なくアピール

試したのは、自動車用アフターパーツを製造・販売する「エッチ・ケー・エス」(以下HKS)のプリウス用マフラー「LEGAMAX Premium」(¥105,840)。約45年の歴史がある同社は、モータースポーツ活動などで得たノウハウと、自社工場によるこだわりの製品づくりで、自動車好きにその名が広く知られている。

純正に比べて高品位のステンレス材が用いられているLEGAMAX Premiumは、テールエンドに直径80ミリの楕円形パイプを2本設けているのが特徴。このテールパイプがスポーティーさを主張、「街で走る他のプリウスとは違う」という気にさせてくれる。消音材には、消音効果、耐久性において、従来の素材よりも秀でている「Advantexグラスウール」を業界で初採用。高品位素材を使うことで2年・3万kmの保証を実現した。

取り付けは、車体前方にある触媒部分から先の部分、エキゾーストパイプと消音器(タイコ)をすべて交換する。販売や取り付けは、オートバックスやイエローハットといった自動車専門店で行うが、最近は、一部のトヨタ系列店(ネッツトヨタ埼玉)でも取扱開始したとのこと。気になる車検に関しては、何も問題なく、都度ノーマルマフラーに戻す必要はない。

■ 2台のプリウスでマフラー交換を検証

ノーマルとHKSのデモカーという2台のプリウスを用意し比較することにした。さらに、このようなアクセサリーは「クルマ好きの男性が購入する」というイメージが強いため、今回はあえて女性の目から「見た目と音、走行感覚」をチェックするべく、「運転は好きだけれど、車に関しては詳しくない普通の女子大生」である錦 亜季実さんに体験してもらった。

まずは外観から。2台のプリウスを並べて、その感想を聞いた。一見どこにマフラーがあるかわからないノーマルのプリウスと

2本のテールパイプが主張するHKS。明らかに見た目のインパクトが違う。

この違いについて錦さんは「印象が変わりますね。いかつい感じもありますが、キラリと光っているためか、高級感が増した印象です」と話す。女子ウケは悪くはなさそうだ。

■ 「なぜか自分の運転が上手くなったような気分になります」

さて、気になる音とフィーリングについて。まず錦さんには、基準となるノーマルのプリウスを運転してもらい、

その後HKSのデモカーを試乗してもらった。テストは一般道と高速道路の両方で行った。

試乗後、感想を尋ねると、錦さんは「HKSの方が、加速がいいです」と笑顔で感想を語り始めた。「高速道路を走ってみて、追い越しや合流が入りやすかったです。ノーマルのプリウスは、よし行くぞ!うぅーんと、アクセルを踏み込む感じなのですが、HKSはスーッと楽に運転できるようになりました。女子にとってアクセルを思いっきり踏むのって、結構勇気が必要で、疲れるんですよね」といのこと。マフラーでここまで変わるとは、正直思っていなかっただけに驚いた。

気になるのは音だ。ノーマルとHKSのマフラーを比較すると、近接排気音でノーマルが72dBであるのに対して、HKSは85dB。音質も異なりノーマルのプリウスに比べ低域寄りとなる。HKSはYoutubeで排気音を公開しているので、実際に聞いてみて欲しい。

外で聴く限り、驚くほどの静粛であるノーマルのプリウスと比べると、HKSのプリウスの排気音は確かに大きく、スポーツカーのような音がする。車内ではどのような印象を抱くのだろう。運転していた錦さんは「ちょうどよい音量だと思います。高速道路は周囲の音が大きいですから、結構アクセルを踏んでも気にならなかったですね」とポジティブ。さらに「ノーマルのプリウスは、アクセルを踏み込むと『エンジンが頑張って回っています』みたいな音がしますけれど、HKSは爽快な感じで、気持ちよかったです。それに、なぜか自分の運転が上手くなったような気分になりました」とにこやかに感想を伝えてくれた。

さらに「この音は、クルマ好きな人にとってはいい音なのでしょうし、助手席で気にならない人は気にならない音かな。これより大きな音がしたら、車体の大きさと合わないですし、目立って恥ずかしいですね」とも。HKSは運転手と同乗者が気持ちよくなれる音質と音量を知っているのだろう。同社が長年培ったノウハウと良識が製品にあらわれている。

■ マフラーを変えて、プリウスの魅力が一層増す

「ノーマルのプリウスは、静かで快適ですから満足度がとても高い1台です。ですがマフラーを交換することで、運転がラクに、そして楽しくなって、一層魅力が増しました。それに音と見た目がピッタリで、トータルコーディネートとしてクルマがカッコ良くなったように思います。実用的で長く使えるアクセサリーですから、自分がもしプリウスを買ったら、絶対にマフラーを交換したいと思います」と、実際に体験してHKSのマフラーの虜になってしまったようだ。

HKSは4月30日、富士スピードウェイで開催する入場無料の自動車イベント「モーターファンフェスタ」に試乗車を持ち込み、同乗体験を実施するとのこと。プリウスオーナーの方はもちろん、愛車のグレードアップを考えている方は、このフィーリングを試してみてはいかがだろうか【ウォーカープラス編集部】