2016年下半期(2016年10月から3月までの累計)において最も売れたコンパクトカーとなった日産ノート。

その立役者はノートe-POWERで、トヨタ・アクアやホンダ・フィットといったライバルとの競争を制したことになります。

2月時点でノートが5万8928台、アクアが5万5942台で、3月の販売台数実績でノートが差を守れば下半期ナンバー1を確保できる状態でした。注目された3月の実績は、ノートが前年同月比178.2%の2万4383台、アクアが同76.3%の1万7798台で、ノートが下半期ナンバー1に輝きました。

なお、ハイブリッドが追加されたヴィッツ(2017年3月の登録台数)は前年同月比128.9%の1万2654台で、モデル末期といえるアクアと台数を分け合った事情もあるかもしれません。

人気のノートe-POWERに関して、プレス向けに技術説明会(社内向け技術発表「うんちく大会」の紹介)と販売実績や販促活動などの報告が3月末にありました。

11月から2月累計でノートe-POWERの比率は68%に達していて、e-POWERの中では「X」が約6割、「メダリスト」が約3割、「NISMO」が約1割だそう。従来のノート(ガソリン、スーパーチャージャー搭載車)よりもメダリスト、NISMOを選択する傾向があるそうで、ノートe-POWERはより上級指向のユーザーから支持されています。

ノート全体のボディカラー構成比ではホワイトやシルバー、グレー、ブラックなどの定番が売れているものの、「プレミアムコロナオレンジ」などの明るい色も想定よりも人気とのことで、e-POWER効果がボディカラーにも出ています。

「電気自動車のまったく新しいカタチ。」を謳うノートe-POWERのコピーには賛否両論がありますが、「乗ってもらわないとわからない」という危機感があったようで、日産本社ギャラリーだけでなく、イオンモールで特設試乗会を設定するなど、マーケティング、セールス手法も工夫を凝らしたそう。

ノートe-POWERの好評点は「力強い走り・加速」、いわゆる「ワンペダル」と呼ばれているアクセルペダルでの加減速、静粛性、燃費性能などで、「ひと踏み惚れ」といった直裁的かつ印象的な言葉も生み出したそうです。

興味深かったのは、「乗ってもらわないとわからない」としたe-POWERに乗りに来た人の中に、リーフにも乗るとリーフを指名したケースもあるそう。リーフが売れなくなりそうという心配もありますが、相乗効果も望めるのかもしれません。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

日産ノートe-POWERは高級指向!? 人気の秘密と「ひと踏み惚れ」とは?(http://clicccar.com/2017/04/14/462951/)