日本での50歳まで一度も結婚したことがない人が2015年に男性で4人に1人、女性で7人に1人いたことが、国立社会保障・人口問題研究所の調査で判明。男性が23.37%、女性が14.0%という数字でこれは男女ともにいずれも上昇傾向にあるもの。

男女のコミュニケーションがある意味で危機的状況にある、というのはどうも日本だけではない様子。コスモポリタン イギリス版編集長のインタビューでもその点に触れられている通り、どう出会いを作っていくかは、なかなか難しい問題。

とはいえ、決して未婚の男女が「結婚をしたくない」「諦めている」わけではないよう。ただ、単純に海外(イギリスや欧州)での出会いの事情を、そのまま日本に当てはめて語るには無理がある…。そこで、長年イギリスで生活し、現在は東京都内でカフェバー「Miki's」を経営する傍ら、同カフェで婚活パーティーを主催している、日本人アーティストのMIKIさんに、東京の婚活事情を、海外(イギリス的)視点もほんのちょっと交えつつ教えていただきました。

――「Miki's」って、どんなお店?

「Miki's」は、渋谷区にありますが、住宅街の中にひっそりある小さなカフェバーです。ご近所さんの方と常連さんで成り立っています。

――なぜ婚活パーティーを主催?

私が40歳になった時に、結婚相談業の方と出会ったんです。そこで自分自身が感化されてしまって。お店に来る同年代の女性も興味を持ち、まずは自ら近所の婚活パーティーに参加してみよう! ということに。その頃から、お店での話題は婚活一色。年末の年越しパーティーで、カップリングパーティーも同時開催しました。その時のカップリングはありませんでしたが、私の友人が「Miki's」で出会った女性と晴れて今年結婚。お店での出会いは自然なのでうまくいきやすいのかなと感じて主催しました。また、出会いを求めているけど、なかなかいい人に出会えないという悩みがある人が思っている以上に多いのかなと感じました。知り合いの紹介があると安心感があるのだと思います。

長年友人である筆者も「40代なの!?」と今更驚くほど若々しいMIKIさん。彼女のキャラがにじむMIKI's店内にて。

――参加者はどんな人たちですか?

20〜40代がメインですね。

――日本では(イギリスでも)男女の出会いの機会がどんどん減っているという声を聞きます。それはどうしてなんでしょう?

職場での出会いがないようですね。だからと言って、フリータイムで出会いのあるところにわざわざ出かけていくというほどでもない。出会いを求めているのは間違いないのですが、現状もまあまあ楽しいし、1人の生活ができているので、むしろ快適な環境を変えてまで…という面倒臭さを感じているようですね。

――イギリスでの暮らしが長かったMikiさんですが、日本とイギリスの恋愛事情は違っていると思いますか? もしそうだとしたらどこが違うんでしょう?

日本の男性は特に勇気がない! 根気はあるんです、1人でずっといても大丈夫なんですから(笑)。ただ、傷付きたくない。立派な大人になって自分を晒け出せない。特に日本の独身男性は年を重ねていっても、まだまだ見た目も若いし、体力もある、そして仕事もできるとなると、遊ぶことはできてしまい、そこそこモテたりするから、またタチが悪い。

それに昭和の感覚を引きずっていると、現代の恋愛感覚とは違っていて…。私は英国で結婚を望まない人と長く恋愛していましたが、この海外の結婚のオプションを排除した割り切った恋愛のスタイルとも違う。そして、私の別れた夫はブラジル人でしたが、会った時からアプローチがすごくて、私を絶対に離しませんでした。女性って何度も何度も好きだ、愛してる、と言われていると、やはり気持ちがぐらつくんです。海外の人のはっきりとした愛情表現は、私たち日本人女性が求めているところだと思います。

この「昭和を引きずった男性」は、なんだか中途半端で、日本男児というのでもない、でも若者のように振舞うのは恥ずかしい。女性陣を見ていると、そういう男性に対して呆れてしまっているんです。昨今のドラマの中の男性は、恋愛に正直で「愛してる」って地球の真ん中で叫んでくれる。でも現実に自分の周りにいる男性は宙ぶらりん。これでは進展ないですよね。

そして女性の方に目を向けると、現実には周りに愛情表現のはっきりした外国人がいるわけでもないし、いたところで外国語が話せるわけでもない。外で出会いを求めればそこにいるのは傷つくのを怖がっている昭和の男。そのうち女性の方は30代、40代になり自分の結婚の期限が近づく現実に直面。そんな中やりがいのある仕事をしている人は、次々と出会いを諦めて方向転換していきます、子供ももう産めないかな…と。それでも諦めない女性は婚活を続けます。

――自分の生きる道を見つけていくんですね。仕事と出会いを両立することも可能だと思いますが、婚活を続ける方にアドバイスはありますか?

私は婚活パーティーに自分が参加したときには、酔っ払って「みんな結婚したいかーい!」「いえーい!」と1人で盛り上げていました(笑)。私も恋愛下手なアラフォーでした。婚活なんて言葉は、何年かぶりに日本に帰国して初めて聞いた言葉でしたし、私には縁遠いものだと考えていました。

でも、パーティーに参加した時、みなさんが真剣だったことと、本気で幸せになりたいと恥ずかしがらずに言えている人がここにいるんだなと思った時には感動しました。

「Miki's」で出会った2人が1年未満で結婚したとき、"人はこうやって幸せになっていく"というのを目の当たりにしました。その2人だって、最初は二の足を踏んで乗り気じゃなかったのに、です。なので、縁がある事を信じて、その縁が来たとき自分がいかに素敵でいられるかということだけを考えていればいいと思います。

やはり素敵な人に、人は惹きつけられるんです。

もし、近々パートナーに恵まれなくても、自分を磨いた結果は残ります。そうやっていた方が、「出会いがない」と嘆いて日々暮らすよりも建設的です。

まずは素敵な自分を保つこと。そしたら、そんな素敵な自分の目の前に現れるのは素敵な人に決まっています。あまり焦らないことです。私は、結婚相談所関係の方に「みきさん、焦りなさい」と言われました。そして本当に一時期焦ってしまいました。海外経験の長い、自由奔放な私が、日本の結婚観に踊らされました! でも、一番大事なのは、パートナーがいようと1人でいようと、自分をきちんと保ち、心豊かにいることです。私は本当にそう思います。

ちなみに、1年前に酔っ払って「いえーい!」と言って参加したパーティーで出会った50代の男性と、私は今お付き合いをしています。ガラスの心臓を持った、昭和の男です。このご縁がどうなるかはわかりません…でも楽しくいきたいと思います!

欲しいものは、求めるから、得られる。でも今その出会いがちょうどよく存在しないからと言って、焦らない、諦めない。大丈夫と自分で信じることです。そして周りの声にあまり惑わされないことですね。人はなんとでも言いますから!

Good Luck!

※婚活パーティーは定期イベントではありませんが、Miki'sでは国際交流、アート、英会話などの交流イベントが不定期で企画されています。詳しくはサイトを御覧ください。

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