故・金日成(キム・イルソン)氏の誕生日である4月15日の太陽節を前に、北朝鮮や関係諸国の動きについて様々な憶測が飛び交っている。中国メディア・新京報は13日、「朝鮮半島は完全に制御不能な状況からは程遠い状況である」とする評論記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 故・金日成(キム・イルソン)氏の誕生日である4月15日の太陽節を前に、北朝鮮や関係諸国の動きについて様々な憶測が飛び交っている。中国メディア・新京報は13日、「朝鮮半島は完全に制御不能な状況からは程遠い状況である」とする評論記事を掲載した。

 記事は、近ごろ米韓両国や北朝鮮が挑発的な行動を繰り返しており、朝鮮半島の危険度が高まっていると紹介。米国が空母カール・ヴィンソンを朝鮮半島に向けて北上させ、大規模上陸などピンポイントな合同軍事演習を実施、さらにティラーソン国務長官が過去20年間の対北朝鮮政策を失敗と評したことなどを挙げ「人びとに、米朝開戦はもはや待ったなし」との憂慮を抱かせる状況であるとした。

 その一方で、「米朝両国の『危機PR』行動は、ほぼ相手の行動や外部世論に影響を与えていない。そして、朝鮮半島情勢は緊張が極限に達するたびに、道を引き返し始めるのだ」と解説。11日に北朝鮮が19年ぶりに最高人民会議外交委員会を設置したことを「北朝鮮が国際社会との関係をうまく処理したいというポジティブな信号」としたほか、12日の米中首脳電話会談で朝鮮半島の平和と安定を望む意思が示されたと伝えた。

 記事によれば「もちろん、この緊張緩和情勢が続くかどうかについては、ポイントとなる15日や、米朝両国の今後の行動を見てみる必要がある。ただ、両国は『自分本位』の思考で外部世界を見て理解することに長けており、軍事行動に向けた第1歩を先に踏み出さないように極めて慎重に動いている。他地域の地政学的問題とは異なり、互いの軍事摩擦や軍事的威嚇が減らない代わりに、戦争という局面には至らないのだ」とのことだ。

 「それゆえ、米国による対北朝鮮軍事行動が待ったなしの状態であると軽々しく断言するには時期尚早である。朝鮮半島の局面変化には内在的な規律があり、最悪の局面や完全に制御不能な状態にはまだ陥っていないのである」と記事は論じている。

 記事の論理が現実のものとなるかどうかは、15日の太陽節、25日の建軍節に何が起きるのかを見てみなければ分からない。警戒が必要なのは言うまでもないが、憶測の積み重ねで必要以上に緊張を高めることは慎まなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)