ドル・円為替、4月14日の動きと米主要イベントは

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 地政学的リスク回避から1ドル109円を下回る時間も何度か見られるようになったドル円の為替相場。4月14日7:00(すべて日本時間)の段階で1ドル109円15銭と昨日と比べてややドル高の流れである。

 13日19:00には1ドル108円92銭まで下がっていたが、ここから少しずつ反発、さらに21:30に発表されたアメリカの経済指標からドル買いが強まった。3月生産者物価指数は-0.1%と事前予想の0.0%を下回ったが、前週分の新規失業保険申請件数は23.4万件と、予想の24.5万件よりも改善されていたためだ。22:14ごろからトランプ大統領が北朝鮮問題に対して「アメリカは同盟国と対応する」「中国が北朝鮮を対応すると確信している」と発表した。これで市場もやや安心したのか1ドル109円39銭までドル高になった。

 しかし、ここで新たなニュースが市場を揺るがすことになる。4月14日2:00ごろにアメリカがアフガニスタンに爆撃攻撃をしたというニュースだ。2:38ごろにスパイサー大統領報道官が「ISISとの戦闘領域排除を目的に超強力爆弾を洞窟やトンネルに投下」したと表明。地政学リスクが高まり、市場ではドル売りが盛んになった。1ドル108円96銭までドルが安くなっている。だが、懸念していたほどドルは値下がりしていない。しかもそこからドルはやや盛り返してきている。市場はアメリカの軍事行動に対して幾分慣れてきたのかもしれない。

 今日のアメリカが発表する経済指標は、21:30に3月消費者物価(CPI)、エネルギー・食品を除くコア指数、3月小売売上高、23:00に2月企業在庫が発表される。特に21:30に発表される経済指標はとても重要である。予想を上回る結果であればさらにドル買いに拍車がかかることになる。

 相変わらず北朝鮮もアメリカも互いに譲らず挑発行為を繰り返している。いつ大きな衝突が起こるかわからない。今日も地政学的リスク回避とアメリカ経済への不安感との綱引きが続くことになるだろう。