ACLで目立つG大阪の失点パターン…それは「遠藤保仁のボールロスト」

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今週ミッドウィークに行われたAFCチャンピオンズリーグのグループステージ第4節。

苦戦を強いられる日本勢が多いなか、ガンバ大阪は江蘇蘇寧に3-0と完敗しグループHの最下位に転落した。

そんなこのゲームの行方を大きく変えたのが、前半3分に生まれた江蘇蘇寧の先制点。G大阪としては完全に出鼻を挫かれてしまったわけだが、この失点は遠藤保仁のミスから生まれた。

ファビオからのパスが遠藤に届くと、これを狙っていたのがシャフタールからやってきたMFアレックス・テイシェイラ。ボールを奪うとスピードを一気に加速させ、ファビオを振り切ってゴールをこじ開けた。

この日、長谷川健太監督は3バックを採用しており、DFに入った三浦弦太と丹羽大輝は左右に大きく開いていた。そのためファビオとしては2人のマーカーがついている遠藤に無理にボールを送る必要はなかった。この失点に関して言えば、遠藤に全ての責任があるわけではない。

しかし、最近の公式戦では遠藤のボールロストから失点したケースが確かに存在するのも事実だ。

こちらは、ACLのグループステージ第2節の済州ユナイテッド戦。

0-2とリードした済州は72分、イ・チャンミンがこのロングシュート!GK東口順昭としては防ぎようのない場面だったが、このシーンでも遠藤のボールロストから済州にゴールが生まれている。

遠藤のボールロストから失点するケースが目立つからと言って、不要論や限界説を唱えたいわけではない。

ボランチというのは常にそういった危険性を孕んでいるポジションであるし、遠藤はチームにリズムをもたらすことができる唯一無二の存在だ。セットプレーのことを考えても、長谷川監督の中で遠藤を外すという選択肢はないはずだ。

しかし気になるのは、「アジアレベルにおいて、遠藤は確実に狙われているのではないか?」ということだ。

アジアにおいて遠藤は知名度の高い選手であり、各チームのスカウティング担当も蓄積したデータを持っているはずだ。そのため、積極的とも言える「遠藤対策」を敷いていてもおかしくはない。

その一つが、後ろ向きの遠藤にパスが入った際のプレッシャーである。

こちらは済州戦で遠藤にボールが入る直前の場面。

70分を超えた時間帯でありながら、済州の選手たちは2人が揃って遠藤にハイプレスをかけている。

2-0でリードしている状況で、なぜ済州の選手たちはバランスを崩してまでボールを奪いに行ったのだろうか?その真意は分からないが、これが機動力とフィジカルに欠ける遠藤からボールを奪うための最適な手段であることは明らかだ。

前から来る選手にはほとんどボールを失わない遠藤だが、後ろからの対応は非常に不得意としている(柏戦では前を向いた状態からボールロストし失点しているが)。こうした対策が、ACLではあからさまに採用されていると思えてならない。

遠藤はG大阪のまさに心臓である。そのため、長谷川監督は江蘇蘇寧との試合後、「遠藤のところのミスから失点したというところで、チームに少しダメージがあったのかなと」と話している。

また、遠藤自身は「先に失点してしまったので、ちょっとリズムが崩れたかなと思います」と振り返り、「結果が全てなんで。ミスを繰り返さないようにしたい」と次節への意気込みを語った。