「たるんだ二の腕」と「ぷにぷにの太もも」。

どちらも二大「脂肪がつきやすいパーツ」です。「他のパーツはさておき、とにかくこの2ヵ所をなんとかしたい」という女性は多いはず。

「二の腕と太ももの部分痩せに効くのは、“グーで流す”マッサージです」と教えてくれるのは、美圧マッサージを開発・実践している本島彩帆里(もとじま・さおり)さん。著書『もんでヤセない身体はない』(KADOKAWA)は6万部を突破。23万人以上のフォロワーがいるインスタグラムでは美容やダイエット情報を発信しています。

シリーズ全4回の初回は、なぜもむだけで痩せるのか。そのメカニズムを本島さんに聞いてみました。

凝り固まった脂肪をもんで、流す

--なぜ、もむことに着目したのですか?

本島彩帆里さん(以下、本島):私はもともと、オールハンドで施術を行うマッサージ店でエステティシャンをしていました。そのマッサージで、肉質が変わり、ボディラインも整っていくのを見て「これはすごい!」と感動したんです。

---プロに任せるから変わるのでは?

本島:自分の手でできるんですよ。ポイントは、身体に触れて、もんで、流すこと。人にはきめられた数の脂肪細胞が備わっていて、そのまわりに老廃物、余分な水分が絡まって肥大化していきます。これが太る仕組み。老廃物とむくみが日々たまっていくと、凝り固まってセルライトになっていきます。

そこに毛細血管や神経も挟まっているので、ガチガチになっている時に触れると、痛い。けれど、もむとその塊をほぐすことができます。小さくなった老廃物はリンパに沿って流れて、尿などと一緒に排出されます。すると、痛みも軽減されて、血行も良くなって、肌質まで変わってくる。

毎日1部位1分でもいいのでもみ続けると、肉質や肌の変化がわかるようになりますよ。

8つのパターンでもみほぐす

--プニプニとつまむだけでいいのですか?

本島:美圧マッサージでは、8つのパターンを使い分けています。「もむ」「つまむ」「つまんでスライド」「ねじる」「押す」「ぽこぽこたたく」「グーで流す」の8つ。それぞれの特徴をいかして、老廃物を体外へ流していくんです。

特に「グーで流す」は、強めに圧をかけられるので、セルライトがたまった部分をほぐすのに効果的。二の腕や太ももに試してみてください。

--忙しい女性でもこれなら続けられそうですね。

本島:美圧マッサージは、自分の手で自分の身体をケアしてあげられるというのが一番のポイントです。道具も必要ないので、思い立った時に「ながらセルフケア」ができます。1日ずつの時間は短くても、1ヵ月続ければそれなりの時間になります。ぜひ、自分の手でボディラインが変わる瞬間を実感してほしいです。

次回から美圧マッサージの実践編をご紹介。お楽しみに!

ウートピ編集部