ロードバイクのメンテナンスの基礎知識を伝授するコーナー。今回は、走行スタイルによって使い分ける「タイヤとホイールの種類」についてレクチャーしていきます。

 

【タイヤの表示】

走りの満足度を左右するタイヤ選びは悩むところが多い。現在、タイヤとホイールには大きく分けて3種類あり、それぞれ乗り手の走行スタイルによってホイールごと使い分けられている。また、コースによってタイヤを履き替えるのも、ロードバイクの醍醐味だ。

 

タイヤ選びの大きなポイントは、サイズだ。乗り手それぞれの目的に適したサイズがある。

 

タイヤの側面を見ると「呼び」、「標準空気圧」、「製造者またはその略語」、「製造番号または製造記号」がしっかり記してあるはず。これは表示が義務付けられているからだ。それだけ重要な情報ということになるから意味をしっかり把握して選びたい。最初にある「呼び」とはタイヤの寸法のことで、外径と幅のサイズがインチあるいはミリで表示されている。ミリかインチの見分けがつかなければ、数字の大きなものはミリと考えていいだろう。

 

実はこの表示、もう一つの役目を担っている。そこに矢印がある場合はタイヤの回転方向を指している。タイヤはそれに従って装着すればいい。

↑空気圧の表記は、円で囲んだ部分を確認。1BAR(バール)は、1気圧に値が近い。この場合、約7気圧から10気圧まで空気が入る。これより低すぎても高すぎてもタイヤに悪影響を与えてしまう。

↑タイヤサイズの表記。上段が欧州統一表記で下段がフランス式表記。ロードバイクではフランス式表記が多い

 

【各タイヤとホイールの特徴】

タイヤとホイールで、もっともポピュラーなのは WO(クリンチャー)だ。これは、クロスバイクやシティーバイクでも使われている、内側にチューブを入れる方式のタイヤだ。脱着もタイヤのビードをホイールのリムに引っ掛けて固定するだけのシンプルな構造。慣れない人にも扱いやすく、パンクの修理がチューブの交換で済むためおすすめだ。ただし、ちょっとした衝撃でパンクするという欠点がある。また、ホイールのリムには、スポーク穴にチューブが入り込まないようリムフラップというテープが巻かれているのも特徴だ。

 

そして、 W O より軽量で乗り心地がよいとされているのが、タイヤとチューブが一体となったチューブラータイヤだ。このタイヤの欠点は、パンクをすると修理がほとんど不可能で、タイヤごと替えなくてはならないこと。経済的なデメリットとなる。

 

タイヤの種類その1

WO(クリンチャー)タイヤ

タイヤとチューブが別々になっている最も一般的なタイヤ。一部の競技用自転車を除いて大部分の自転車に使われている。タイヤのビードをリムに引っ掛けて固定しているだけなので、脱着が容易で交換や修理が簡単に行える。

↑スポーク穴が均等に空いている。タイヤのビードを引っ掛けるようにリムの溝が深く作られているのも特徴だ

 

タイヤの種類その2

チューブラータイヤ

タイヤそのものがチューブ状になっているタイヤ。リムとタイヤを挟み込むことが少ないので、パンクしにくい。また、構造がシンプルなので、タイヤ、リムともに軽量。乗り心地がとても軽い。

↑リムがタイヤを接着するためのリムセメントで汚れている場合は、リムーバーなどを使って掃除をする

 

タイヤの種類その3

チューブレスタイヤ

チューブが不要のタイヤ。バルブは取り外し可能で、リムに直接付ける。構造上、リム打ちパンクの可能性は低く、タイヤの強度が高いため、異物が刺さってもチューブのように大きく破損することがない。

↑バルブ部分以外は穴が空いておらず、バルブを脱着できるのがチューブレス用のリムの特徴