By shoobydooby

2017年1月に4人のプロポーカープレイヤーとの対決を制していた人工知能が、今度は6人の中国人プロポーカープレイヤーを相手に戦いを繰り広げて完全勝利を収め、29万ドル(約3150万円)の賞金をゲットしました。

Carnegie Mellon AI Beats Chinese Poker Players | Carnegie Mellon School of Computer Science

http://www.cs.cmu.edu/news/carnegie-mellon-ai-beats-chinese-poker-players

AI wins $290,000 in Chinese poker competition - BBC News

http://www.bbc.com/news/technology-39564836

2017年4月6日から10日にかけて中国南部の海南島で開催された大会で、カーネギーメロン大学のツオマス・サンドホルム教授と学生のノーム・ブラウンさんが開発したAI「Lengpudashi」 (中国語名「冷?大?」:コールド・ポーカー・マスター)が6人のプロポーカープレイヤーを相手に5日間にわたる勝負を繰り広げ、全員に白星をあげるという完全勝利を収めました。

この対決では、世界大会を制したこともあるアマチュアポーカープレイヤーのYue Du氏が率いる「チーム・ドラゴン」がAIとの戦いを繰り広げました。チームドラゴンはアドバイザーとしてコンピューターエンジニアを擁することで、AIが採りそうな戦略を分析しながらゲームを進めましたが、文字どおりの完敗を喫するという結果になっています。全部で3万6000手に及んだ対決は、疑似チップで79万2327ドル(約8600万円)をAIが獲得する形で勝負が付いています。



By maorix

この勝利によって、カーネギーメロン大学チームには29万ドル(約3150万円)の賞金が与えられ、両名が立ち上げたスタートアップ「Strategic Machine」の資金に充てられるとのこと。

チェスや碁とは異なり、場に全プレイヤーの状況が示されないポーカーは不完備情報ゲームに分類され、戦略や「だましあい」が要求される種類のゲームです。これまで、「だましあい」は非常に人間らしい行為だと考えられてきましたが、一度ならず二度までもAIが人間のポーカープレイヤーを下したことで、この考えは否定されたといえそう。勝利チームのブラウンさんは「コンピューターは自分の手が弱いことを経験から学び、相手をだまして多くのチップを稼ぐことができます」と語っています。

2017年5月には、世界最強の棋士とGoogle傘下「DeepMind」のAI「AlphaGo (アルファ碁)」による対決が繰り広げられる予定。AIに人間がかなわないという時代が訪れそうな状況に注目が集まります。

Googleの「AlphaGo」と中国の世界最強棋士の囲碁対決が5月に開催へ - GIGAZINE