アウディは2016年をもってル・マン24時間レースを含むWEC(世界耐久選手権)からの撤退を表明しています。しかし、ツーリングカー選手権から手を引いたのではなく、日本のSUPER GT(GT300クラス)のカスタマーチーム(プライベートチーム)に新型Audi R8 LMSを販売し、TCRシリーズ用のRS3 LMSを受注するなど、幅広く活動、支援を続けています。

4月12日、ニューヨーク国際自動車ショーに先駆けて、生産モデルをベースとしたレーシングカーである「Audi R8 LMS GT4」が初披露されました。

「Audi R8 LMS GT4」は、市販のAudi R8 Coupe V10をベースに、60%以上の構成パーツを共有しているそう。パワフルかつ高い安全性を実現した同ベースモデルは、購入価格や維持費についてもリーズナブルな設定としていて、アマチュアチームに最適なマシンとされています。

「Audi R8 LMS GT4」が最初に参戦するレースは、5月25日〜28日に行われるニュルブルクリンク24時間レース。ヨーロッパで発足したGT4クラスは、今年は世界に広がり、北米、アジア、オーストラリアとヨーロッパの各レースで開催されます。

「Audi Sport GmbH」のマネージングディレクターであるステファン ヴィンケルマン氏は「GT4カテゴリーのモデルが世界参戦できるレースシリーズは、現在世界中で13もあります。Audi Sport GmbHは、GT3とTCRカスタマースポーツのカテゴリーに最大規模で車両を提供しているメーカーのひとつです」とGT4カテゴリーの人気上昇についてコメント。

Audi Sportは2017年シーズン、グレードにより異なりますが、最大出力364kW(495HP)を誇るGT4モデルを最終認証レベルに到達してレース出場申請が出せるように開発を続けると表明。今年後半には生産準備にかかり、今年の年末までにAudi R8 LMS GT4が最初のオーナーに届く予定としています。

(塚田勝弘)

「Audi Sport」が市販車ベースの「Audi R8 LMS GT4」をワールドプレミア(http://clicccar.com/2017/04/13/463094/)