「いい同僚だな」っていう特徴、揃えてます。

工場内で働くロボットが、段ボールなど特定のものを運搬するのが得意だとすれば、「RightPick」は形や大きさに限らず、自己学習によって初見のものでも自力で処理できるロボットアーム。アームやカメラなどのハードウェアと、それを処理する専用のソフトウェアからなるシステムをRightHand Roboticsが開発しています。

自動化を目指す工場やAmazonなどの商品配送センターでは、数千種にわたるさまざまな品物が日々扱われているので、新しい品物の掴み方や運搬方法をひとつひとつロボットに学習させるのは手間がかかるもの。

一方で、過去に学習していない形状にも適応して掴むことができるRightPickには、これまでの機械になかったユニークな特徴がいくつかあるようです。



こちらはRightHand Robotics, Inc.が公開した、RightPickのデモ映像。

MIT Technology Reviewによると、ロボットは物を掴むアームと吸着したりできる吸盤からなる特殊なグリッパーを搭載。またカメラから映し出される画像は、形状を分析したり、RightHandが開発したアルゴリズムによって、「どの指を使うか」「吸引する必要はあるか」などの判断を即座に行なったりするのに使用されます。

見慣れない品物を初めて扱うときは、学習した内容から自動的にアルゴリズムを改良・微調整したり、ロボットアームがクラウドサーバーに接続されていることから、別拠点で働くロボットに集合知を共有したりすることも可能なのだそうです。そのほか、エンジニアや開発者が個別で遠隔接続することもできます。

RightPickは、現時点ではまだテスト段階。しかし、出荷後でも遠隔で調整が利くことや自己学習できるという特徴を活かせば、出荷前に完全なもの仕上げておく必要がない…なんて利点もあるわけです。本来、完璧であるお仕事ロボットが、新入社員のように「学習して仕事ができるようになる」研修期間もあり、「同僚にやり方を教える」ように成長していく…という感じでしょうか。

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image: RightHand Robotics
source: RightHand Robotics, RightHand Robotics, Inc. - YouTube, MIT Technology Review

Andrew Liszewski - Gizmodo US [原文]
(Rina Fukazu)