抽選で当たれば、超短期間で大きな儲けが期待できるIPO投資。人気投資ブロガーで、『運、タイミング、テクニックに頼らない! 最強の株式投資法』を出版したv-com2(ブイコムツー)さんが実践している、IPO株式投資と非課税制度の使い方。

資産数億円の投資家も
節約が好き!?

 先日、投資家が集まるオフ会に呼ばれて、1年半ぶりに、株主優待で有名な桐谷さん(桐谷広人さん)にお会いすることができました。

 実は、以前お会いした時に、私の1冊目の本を差し上げたのですが、実際に読んでいただいたそうで、株主優待をきっかけに投資を始めるのにすごく良い本だったと、本の内容も覚えていてくださって、とても嬉しかったです。
 さすが、元プロ棋士、すばらしい記憶力ですね。
 今回も、『運、タイミング、テクニックに頼らない! 最強のファンダメンタル株式投資法』を出版したばかりということで、桐谷さんにぜひ読んでもらいたいと、お渡ししてきました。

 普段はあまり、ほかの投資家さんと接することはありませんが、お会いするとさまざまな発見があり、おもしろいものです。

 たとえば、今回の会では、節約生活をすることが当たり前になっている人が多いなぁと感じました。
 なかには、数億円もの資産を保有されている方もいるのに、おトクな旅行方法だったり、優待券を効率的に使うワザだったり、自然と身についているようでした。
 そして、それを楽しそうにやっているのが印象的でした。

 お金を使うべき場面では使うのかもしれませんが、普段は決して無頓着に豪遊したりするのではなく、昔と変わらない金銭感覚を保ったまま、比較的質素に暮らしているというのが投資家(特に株主優待やバリュー系が好きな投資家)の姿なのかもしれません。

 3月は、IPO(新規公開株)ラッシュの時期でしたので、今日は、IPOのお話です。
 私の投資の大きな軸としては、「株主優待バリュー投資+東証1部昇格投資」ということになるのですが、IPO投資もサブで行っています。

 IPO投資は、新規上場する会社の株を上場前に抽選で購入して、上場後に売却して儲けるというものです(その他、上場後に購入するセカンダリー投資もありますが今回は省略します)。

 最近は、市場環境が良いためか、上場して最初についた株価である「初値」が高騰するケースが増えています。
 抽選に当たって初値で売れば、利益が出ることが多いのですが、しかし抽選に当たる確率はとても低いので、根気が必要です。

 3月は、比較的IPOの件数が多かったせいか、私は、ジャパンエレベーターサービス(6544)、グリーンズ(6547)、No.1(3562)、ネットマーケティング(6175)の4社に当選できました。

 ・ジャパンエレベーターサービス(200株当選)の購入価格550円→初値890円
 ・グリーンズ(100株当選)の購入価格1400円→初値1521円
 ・No.1(200株当選)の購入価格1590円→初値3460円
 ・ネットマーケティング(300株当選)の購入価格1140円→初値1552円

 このように、初値はすべて抽選による購入価格を上回っており、No.1にいたっては2倍以上になっています。

 IPOは、抽選にひたすら申し込むだけでも最初はいいと思いますが、どうすれば当選確率が上がるのか、どのような銘柄が初値が上がりやすいのかという知識を、少しずつ身につけて行きたいところです。
 それには、IPO投資を専門でやっている人の分析を参考にするのが効率的です。

 IPOを専門に分析している人は結構います。
 ブログやHP等で、そうした方たちが分析してくれた結果を、読むことができるのです。
 銘柄名でちょっと検索してみたり、IPO投資をしている人がどういう点に着目しているのかを探ったりするうちに、徐々に把握できます。

 このように、最初は他力本願でもいいんです(ただし、自分で調べればわかることは調べる習慣をつけなければなりません)。
 
 そういうことを繰り返しているうちに、私もだんだん、専門外だったIPOについても知識がついてきました。
 どういう銘柄が初値が高騰しやすいのか、どこの証券会社に申し込めば当たる確率が多少は高くなるかなどです。

 そして、自分で実際にIPOに応募してみると、ことごとく落選するのも体験できます。そこで嫌になってやめてしまうのではなく、じゃぁどうすれば少しは有利になるのだろう? と疑問を持って、何かヒントがないか、専門でやっている人のところを調べてみて、少しずつ改善して行くことで経験が増えていくわけですね。
 そうして、実際に当選すると本当に嬉しいものです。

 IPOに限らずですが――私は、こんな感じでやってきました。

 ・まずは専門でやっている人の分析を参考にしてみよう (時間の効率化)。
 ・調べればわかることは、徐々に自分で調べる習慣をつけよう (全部、誰かに教えてもらうという受け身の態度では、絶対にダメ)。
 ・実際に、自分でやってみよう (知識と経験は別もの)。
 ・少しでも改善できないか考え続けよう (最初からうまくいくなんて、都合のいいことはない)。

 とにかく、自分でできることは何でもやってみるべき、というのが一貫した考えです。
 そのうちにどうすればいいのか、少しずつ自分なりに答えが出せるはずです。

 そんな過程を経て、IPO投資に関しては、私がメインで使用しているSBI証券ではチャレンジポイントという制度があって(詳しく知りたい人は、「自分で」今すぐ調べてみてください)、これをうまく使おうと、数年間ポイントを貯めてきました。

非課税枠を使って
利益をまるまるゲット

 今回は、このポイントを使って、No.1に当選することができました(家族もネットマーケティングに当選)。
 そして、今年のNISA枠がまだ余っていましたので、NISAでNo.1を購入した結果、20%の税金を取られることなく、初値との差額、約38万円をまるまる自分の利益とすることができました。

 さて、ここで活用したNISA。みなさんは使用していますか?
 非常に有利な制度なので、使用しない手はないですよね。

 NISAは、株や投資信託などの利益にかかる税金が非課税になる制度で、年間で使える投資枠は120万円までです(その他、専用口座の開設が必要、非課税になる投資期間は最長5年などルールがあります)。

 NISAの使い方としては、私は以下のようなパターンで使うことが多いです。

 ・優待+高配当銘柄
 配当が非課税になるのでおトク感はありますが、高配当にばかり目を向けず、なるべく値上がり益も目指せる銘柄に、NISA枠を使いたいところです。

 ・東証一部昇格投資、その他の中期投資
 そこで、東証一部昇格狙いにからめて、NISA枠を使うことがよくあります。
 私は、今年は主に、南陽(7417)への投資にNISA枠を使用しました。
 現在は福岡証券取引所の銘柄ですが、将来の東証二部・一部昇格が見込めると考えたことや、なおかつ購入当時は配当利回りも3%程度あったため、とてもNISA向きの銘柄だと考えたためです。

 ・ここぞという時のIPO
 今回、私が当選したNo.1のように、値上がりの確率が非常に高いIPOは、ちょっと調べればある程度、事前にわかります。そんな時にNISA枠が残っていると、大きな値上がり益に税金がかからないので非常に有利です。

 また、ジュニアNISAも活用しています(0歳〜19歳専用のNISA。年間の投資枠は80万円)。
 たとえば、家族みんなで資産運用を行う場合、両親のNISA枠で年間240万円、子どものNISA枠で年間80万円3人家族なら年間320万円の枠があるわけですね。

「めんどくさい」では儲からない
おトクな制度を使いこなそう

 IPO投資とNISAの相性は、とてもよいのではないかと実感しています。
 IPOに当選した時にNISA枠が残っていると、値上がり分を丸々非課税で手にすることができます。
 もちろん、口座の数だけ抽選に応募できますし、たとえ抽選に外れても、SBI証券の場合、チャレンジポイントが口座の数だけ貯まっていきます。

 IPOにしてもNISAにしても、やるかやらないかだけです。
 最近話題のiDeCo(個人型確定拠出年金)や、ふるさと納税などもそうですが、おトクな制度というのは意外と増えています。
 けれど、自分で動く人だけが利用できるんですね。
 
 手続きが面倒だとか、勉強する時間がないとか、いい訳はいくらでもできますが、だからこそ、自分で動き出す人にだけチャンスがあります。
 投資に限りませんが、多くの人がやらないことを当たり前にやる人にこそ、チャンスというのは巡ってくるものなのです。

 それを自覚して、今すぐ行動を起こしましょう。
 そして、継続しましょう。
 トライ&エラーを繰り返しながら継続して行く人に、何かしらのチャンスは訪れるものであり、何もやっていない人や、すぐにあきらめてしまう人には何も訪れません。

 道は自分で切り拓くもの。その姿勢は、投資において重要だと思います。

 偉そうなことを言っている私自身も、毎回そういう態度を維持できているわけではないので、自分に言い聞かせながら継続して行きます。