超金持ちチーム広州恒大に立ち向かった川崎フロンターレ

写真拡大

■川崎フロンターレVS広州恒大

 11日に続き12日のサッカーアジアチャンピオンズリーグ(以下ACL)でも、日本と中国のクラブチームが激突した。11日の浦和レッズVS上海上港では1ー0で浦和レッズが、江蘇蘇寧VSガンバ大阪は3―0で江蘇蘇寧が勝利した。日中を代表するクラブチーム対決の行方が1勝1敗となったため、川崎フロンターレVS広州恒大の試合はより注目を浴びた。

 怪我人続出の川崎に対し、広州恒大はベンチまで潤っているアジアトップのビッククラブであり、川崎にとっては苦戦が予想されていた。中国のナショナルチームはお世辞にも強敵という印象はないだろうが、広州恒大は豊富な資金で世界トップクラスの選手を「爆買い」している。ブラジル代表MFのパウリーニョの年俸は推定5億8千万円で、それだけで川崎1チームのスターティングメンバーのそれを上回る。

 なぜそのような資金を集められるかと言えば、バックボーンに世界最大の国際展示会を有するアリババがいるからだ。金に糸目をつけぬビッククラブのため、世界中からトップクラスの選手を集めることができるのだ。

■川崎は負けていなかった

 さて、話を川崎対広州恒大に戻す。12日に行われた試合がどうだったかというと結果的にはスコアレスドローに終わった。強風、大雨の中で行われた試合でホームの地の利をうまく生かしたとはいえ川崎の戦いぶりは見事としか言いようがなかった。

 普通格下の相手が格上の相手と戦う際はカウンターを使ったり、セットプレーを使い粘り強く勝利をもぎ取りに行く。もしくは相手よりたくさん走ってミスに漬け込み点数を入れる。そんな展開がオーソドックスだ。しかしこの日の試合展開はそう言った場面も多々見られたが、それだけではなかった。

 まず川崎の方が圧倒していた。特に後半は川崎がボールを支配してワイドな攻撃展開を見せ、広州恒大ディフェンスを翻弄していた。いくら年俸6億円近くの選手がいると言っても、11人全員がどうしようもなく凄いわけではない。クリアボールに対しても川崎がボールキープをできたり、チャンスにつなげられたりと圧倒していた。

■ビッククラブの難しい所

 なぜこのように相手を圧倒できたかと言えば、当日のコンディションなども挙げられるが、恐らく「選手の質の配分」にあると思う。例えばチームの予算(スターティングメンバーのみの計算)が11億円だとする。一番強いチームを作るには1億円の選手を11人集める穴を無くすことだろう。

 しかしこれに経済が加わってくると話は変わってくる。クラブオーナーは観客動員による収入を考えるからだ。そうした時、やはりチームに目玉となる選手を置き、サポーターが来る環境を作りたいはずだ。今回の試合はそんなビッククラブの裏側が如実に現れた。凄いやつはいるがそうでない奴がいる。広州恒大の欠点が如実に現れた試合だった。

 必ずしもビッククラブが強いというわけではないと理由を垣間見えた一戦と言えただろう。