中国では運転の荒いドライバーが多く、交通マナーもあまり守られていないのが現状だ。路上には秩序は見られず、交通事故によって死亡する人も極めて多い。そのためか、自動車の安全性に高い関心を持つ中国人は少なくない。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国では運転の荒いドライバーが多く、交通マナーもあまり守られていないのが現状だ。路上には秩序は見られず、交通事故によって死亡する人も極めて多い。そのためか、自動車の安全性に高い関心を持つ中国人は少なくない。

 一部の中国人は、日系車について「車重が軽く、鋼板が薄いため、安全性に劣る」と誤解しているが、中国メディアの今日頭条は9日付で、「日系車は安全性に劣る」という見方は全く根拠がく、完全なる誤解であると指摘する記事を掲載した。

 記事は多くの中国メディアが犯している間違いを指摘、それは自動車が衝突事故を起こした際の写真に基づいて、「自動車の損傷度合いを元に、車種ごとの安全性を論じていること」だと指摘した。

 また、中国の消費者たちは「ドアを開閉する」、「ボディを叩く」、「ボディを押してみる」などの方法で、安全性を判断しようとしているとし、このような方法で自動車の安全性を評価するなど「もってのほか」であると指摘。また、日系車は欧米で実施されている厳格な衝突試験で高い評価を獲得しているが、衝突試験でも自動車の安全性を100%正しく評価することは難しいのに、「ボディを叩いたり、押したりして、へこみ度合いを以って自動車の安全性を判断するのは論外」であると指摘した。

 自動車の安全性を保証する技術は大きく2種類に分けられる。1つは「アクティブセーフティ」と呼ばれ、衝突事故を「未然に防ぐ」装備や技術を指す。もう1つは「パッシブセーフティ」であり、衝突事故が「起きた際」に乗員や歩行者の安全を確保することに主眼を置いた装備や技術のことをいう。

 「アクティブセーフティ」に含まれるのはアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)などの装備・技術であり、「パッシブセーフティ」に含まれるのはシートベルトやエアバッグ、そして衝撃吸収構造と堅牢な車室構造を組み合わせたボディなどが含まれる。

 中国のドライバーたちはパッシブセーフティばかりを気にしているようだが、衝突事故を「未然に防ぐ」という意味で、自身の運転マナーや交通ルールの遵守といったアクティブセーフティにもより大きな注意を払うべきだろう。また、日系車の安全性に対する誤解については、記事も指摘しているとおり、「ボディを叩いたり、押したりして、へこみ度合いを以って自動車の安全性を判断する」のはあまりに原始的であり、中国では自動車に関する正しい知識の普及が待たれる状況だと言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)