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「コレってどうなの?」がわかる。気になるデジタルグッズの深堀りレビュー。今回は、良品計画のコーヒーメーカー『MJ-CM1』を使い倒します!

 

良品計画

豆から挽けるコーヒーメーカー MJ-CM1

実勢価格:3万2000円



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【基本スペック】

H345×W145×D285mm、重量 約4.4kg、容量 520ml、抽出量 1~3CUP(150〜450ml)

『豆から挽けるコーヒーメーカー』ってどんなコーヒーメーカー!?

プロのハンドドリップを再現した全自動コーヒーメーカー



一般的な家庭用全自動コーヒーメーカーは、高速で一気にコーヒー豆を砕くプロペラ式ミルを採用しているものが多いが、本製品は業務用コーヒーメーカーでも採用されているフラットカッターミルを搭載している。向き合う円盤状の固定刃と回転刃が、豆を挟んで挽くため、粉が均一となる。また、回転が低速なので摩擦熱の発生が少なく、香りが飛びにくくなっている。

抽出するお湯の温度にもこだわりがある。苦味など味のバランスと豆本来の香りを引き出すのに最適と言われている87℃にするため、湯沸し容器の直下にヒーターを設置し、センサーで温度管理をしている。お湯の抽出方法も特徴的だ。カップ数に応じた粉の量に合わせて、中心に向いた6つの穴から内側に向け斜めにシャワー状のお湯を出す。お湯をやさしくまんべんなく出すことで、膨らんだコーヒードームの壁を崩さずに抽出ができる。30秒間、しっかり蒸らすこともこだわりの一つだ。

 

【フラットカッターミル】



▲豆を均一な大きさで挽くことができる「フラットカッターミル方式」を採用。豆を挟み込むようにして、ゆっくり挽いていく。(イラスト提供:良品計画)

【斜めのシャワー方式】



▲粉の量に合わせて6つの穴からお湯が内側に向かって斜めにシャワー状に出てくる。(イラスト提供:良品計画)

『豆から挽けるコーヒーメーカー』のおいしさへのこだわりをチェック



【豆の挽き方は5段階】



▲ボタンには機能が全てグラフィックで表示されており、スッキリとしたデザインだ。豆の挽き方は5段階から選べる。



▲フラットカッターミルは、ゆっくりと時間をかけて豆を挽いていく。左が細引き、右が粗挽き。

【約87℃で抽出】



▲湯沸かし容器は豆本来の香りを引き出すために「87℃」になるよう、センサーでコントロールされている。



▲本体と湯沸かし容器には接続端子がある。一般的なコーヒーメーカーは容器が加温されるものは少ない。

【30秒蒸らしてガスを抜く】



▲豆を挽いた後、30秒間しっかり蒸らす。コーヒー抽出完了後の豆は、ドームができてふっくらしている。



▲ハンドドリップと同じ工程で淹れたコーヒーは、苦みは少なめで、ほどよい酸味と華やかな香りを楽しめる。

『豆から挽けるコーヒーメーカー』の準備・お手入れ方法をチェック



【間口が広く、豆を入れやすい】



▲本体上部から豆を入れる。豆の計量は、付属の計量カップで行う。カップは大きめで、一度にたくさん入れやすい。

【ミル内部をブラシでおそうじ】



▲ミルは、ミル着脱ボタンを押しながら上に引き抜いて外す。付属のお手入れブラシでミル内部の粉を落とすだけだ。

【バスケットは着脱可能】



▲バスケットは左側に開き、上に押し上げて斜め下に引き抜くことで外れる。洗えるので清潔な状態を維持できる。。

使い倒しインプレッション

コーヒーの知識がなくても、手軽に本格コーヒーを楽しめる



豆から挽ける全自動コーヒーメーカーとしては、コンパクトなボディだ。プロが淹れるコーヒーを研究して味と香りを再現したというだけあって、小さな本体には細部までぎっしりとこだわりが詰まっている。

ミルはプロペラ式を使わず、フラットカッターミルを搭載している。豆を均一な大きさで挽くことのできるフラットカッターミルは、ゆっくりと時間をかけて、丁寧に挽いていく。挽き終わった豆にお湯を落とすのだが、お湯を一気に出さず、シャワー状にして、いったんコーヒーの粉にかけ、30秒間蒸らした後に抽出する。そのため、コーヒーを3杯淹れるのに8分ほどかかる。一般的なコーヒーメーカーと比較すると抽出に時間はかかるが、それだけ妥協をしていないということだ。

ペーパーフィルターを使っているので、雑味がないクリアな味だ。低速で回転して豆を挽くフラットカッターミルを使っていることもあり、香りがよい。5段階から挽き方を選べるので、豆の個性と好みに合わせて自由に組み合わせ、色々と試せるのが嬉しい。タイマー機能も便利だった。忙しい平日の朝でも、タイマーで設定しておけば、挽きたてのコーヒーをすぐに楽しめる。

お手入れは簡単だ。ミル一体型のコーヒーメーカーは、掃除が面倒なものも多いが、本製品は着脱も簡単で、付属のブラシで付着した粉を落とすだけ。毎日コーヒーを淹れても、掃除は負担にならなかった。豆から挽くタイプはお手入れが大変で使わなくなってしまうケースもあるが、そういった心配はなさそうだ。

気になったのは、抽出終了を知らせるブザーなどの音がないこと。液晶のバックライトの点滅が点灯に切り替わるのだが、コーヒーメーカーから離れた場所にいると気が付かないことも多い。自動で保温に切り替わり、コーヒーのおいしさを劣化させないように20分だけ保温されるものの、この点は気になった。

本製品は、コーヒーに関する特別な技術や知識がなくても、本格コーヒーを楽しめるコーヒーメーカーだ。デザインも無印良品らしさがあり、シンプルで美しい。どんな部屋とも相性がよく、アクセントにもなる。3万円を超えるコーヒーメーカーだが、実際に使ってみるとコストパフォーマンスは高いと感じた。



▲ガラス容器のハンドルは大きく淹れやすい。デザインはシンプルで、使い勝手もよい。



▲無印良品で販売されているオリジナルブレンドコーヒー豆を推奨。990円(税込)。

結論

【ここが○】

・低速で挽くフラットカッターミルで香りが飛びにくい。お手入れも簡単。

・シャワー状のお湯を出し、30秒しっかり蒸らしてコクがアップ。

・「湯沸かし容器」で87℃に設定し、豆本来の味と香りを引き出す。

【ここが×】

・抽出終了後、音によるお知らせがなく、コーヒーメーカーから離れると気が付きにくい。

コンパクトなボディに工夫満載、お手入れも簡単で使い続けられる



随所にこだわりが光っており、ハンドドリップ派でも満足できるコンパクトな全自動コーヒーメーカーだ。全自動コーヒーメーカーはお手入れが面倒なものも多いが、ミルの掃除が簡単なので毎日使い続けられそう。無印良品らしいスタイリッシュなデザインも好印象。

【SPEC】

ミル方式:フラットカッター方式 フィルター方式:カリタ式 出来上がり時間:3CUP 約8分、2CUP 約6.5分、1CUP 約4.5分 挽き目調節:5段階(粗挽き、中粗挽き、中挽き、中細挽き、細挽き) 保温機能:75〜80℃(20分後に自動OFF) 付属品:計量カップ、お手入れブラシ、コーヒーフィルター

文・作例撮影/石井和美 製品撮影/下城英悟

※『デジモノステーション』2017年5月号より抜粋

関連サイト



『豆から挽けるコーヒーメーカー』無印良品ネットストアページ

良品計画公式サイト

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