トヨタは12日、脳卒中などによる下肢の麻痺のリハビリテーションを支援するロボット「ウェルウォーク WW-1000」のレンタルサービスを2017年秋から開始すると発表した。

 同ロボットは、医学的な運動学習理論に基づいたさまざまなリハビリテーション支援機能を備える。リハビリテーションが必要な麻痺した脚に簡単に装着でき、膝を曲げて伸ばす動作の補助を、支援の程度を調整してロボットが行う。リハビリテーションの初期から自然な歩行と十分な練習量を確保することができ、タッチパネルによる一括操作などシンプルな構造で機能療法士の負担が低減する。また、歩行状態をリアルタイムで確認でき客観的な定量データの記録も可能である。

 同社は、1980年代に自動車生産用に導入を始めた産業用ロボットの技術や自動車の開発技術を応用して、人の活動をサポートするロボットの開発を進めていた。医療支援に関しては、2007年末から藤田保健衛生大学(愛知県豊明市)と共同でリハビリ支援ロボットの開発を進め、11年から医療現場での実証実験を実施。14年からは歩行練習をアシストするロボットが全国23の医療機関(2017年3月末時点)での臨床的研究に活用されている。

 今回、これまでの臨床的研究を通じて下肢の機能回復への寄与が期待できると判断できたことから医療機器の承認を取得し、医療機関向けに100台を目標にレンタルサービスを行う。レンタル料金は月額35万円。別途初期費用として100万円が必要。

 同ロボットの外形寸法は幅1,200mm、奥行き2,710mm、高さ2,380mm。重さは約800kg(本体)、約6kg(脚部)。