「警視庁・捜査一課長 season2」で捜査一課長・大岩を演じる内藤剛志(左)と新キャスト・刑部役の田中圭(右)/(C)テレビ朝日

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年間を通してほぼ全部のドラマを見ていると、やっぱり群を抜いて多いのが刑事ドラマおよび警察関連のドラマ。それ故に、なぜか親近感が湧いてしまって警察の人を見かけるとつい「ご苦労様です!」と敬礼してしまうこともしばしば。学生のころは、見かけるたびに逃げ回っていたのになあ(遠い目)。

【写真を見る】斉藤由貴と金田明夫のおちゃめなやりとりは今作でも健在!/(C)テレビ朝日

って、そんな事実は一切なく、むしろ刑事に憧れていた時期も。体力と気力の限界で諦めたが、実は今テレビ朝日系で4月13日(木)夜8時からスタートするドラマ「警視庁・捜査一課長」の公式HPで、特別VR映像が公開されており、内藤剛志演じる大岩一課長の目線で“一課長ワールド”を360°楽しむことができるという。

実際に映像を見てみると、何ともうれしい疑似体験ができる。こりゃあいい。だまされたと思ってやってみては?

各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。異例の1日2本目は、その「警視庁・捜査一課長 season2」の初回2時間SPを取り上げる。

ちょうど1年ぶりに復活した刑事ドラマのシーズン2。第1話は、都内で発生した凶悪事件すべての捜査本部の指揮を執る警視庁捜査一課長・大岩純一(内藤)が、窮地に立たされている場面からスタート。

なぜ窮地に立たされているのかというと、10年前に大岩が殺人容疑で逮捕し、実刑判決を受けて服役していた中谷静江(渡辺えり)が出所後に突然、再審を請求し冤罪を主張したのだ。

大岩は静江が犯人であることに揺るぎない自信を持っていたが、マスコミは冤罪(えんざい)事件を引き起こした張本人だと決めつけ、大岩を責め立てていた。

そんな中、日本橋で殺人事件が発生。大岩は、新たに“一課長付運転担当刑事”として捜査一課に配属された刑部公平(田中圭)の操る公用車に乗って現場に向かう。

被害者の東田加代(安藤裕美)は、“女性初の総理候補”との呼び声も高い国会議員・松宮玲子(国生さゆり)の私設秘書だった。すぐに、庶務担当管理官・小山田大介(金田明夫)、現場資料班主任・平井真琴(斉藤由貴)らが捜査を始める。

現場から所持品は消えていたが、防犯カメラ映像により、加代は殺される直前までバッグとデパートの袋を持っていたことが発覚。犯人がそれらを持ち去ったものと思われた。

そんな中、加代の携帯電話の位置情報が確認され、犯人は首都高速5号線を移動していることが判明。大岩は急いで検問を指示するが、怪しい人物は見当たらない。

その直後、加代のバッグが青梅・御岳山のゴミ置き場で見つかり、中から血のついた凶器のスパナが出てきた。そのスパナには加代の血痕の他、驚いたことに10年前、静江が殺害した被害者の血痕が付着していた。

10年前、静江が「川に捨てた」と供述した凶器がなぜ今、使われたのか。大岩は冤罪を主張する静江と10年ぶりに対峙(たいじ)する…。

長寿ドラマには長寿ドラマの良さがあるというが、このドラマはまだシーズン2なのに早くもその言葉がピタリと当てはまるような、レギュラーメンバーの空気感がある。特にこのドラマの場合は、開始数分ですぐに「熱いなあ」と感じてしまう、“熱い空気”だ。

しかし、いきなり大岩一課長が冤罪問題でマスコミから追及されるという展開には驚いた。それでも全く信頼の揺らぐことがないメンバーたち。こういう人間クサイところもまた、このドラマの魅力だろう。

そんな本作、シーズン1との最大の違いは新メンバーの田中か演じる警部いやいや、巡査部長の刑部(ぎょうぶ)の加入だ。それも、刑部は前回鈴木裕樹演じる天笠刑事が担当していた捜査一課長の運転担当刑事だという。

優秀なビジネスマンを演じたり、人懐っこく不倫にいそしむ男を演じたり、上司にほれられる男だったり、本当に演技の幅が広い田中が、本作ではとにかくフレッシュで情熱を持って仕事にまい進する刑事を演じている。天笠よりもむしろ積極的に捜査に入り込んでかき乱していくところも、このドラマの世界に新しい風を吹かせていて、新鮮な印象を受けた。

“大福”こと斉藤演じる真琴に対して「大福先輩」って呼んじゃうあたりが、またフレッシュでいい。

そして、もはやことわざ辞典に載っているのではないかと思われる「困ったときの高橋ひとみ」に、「テレ朝刑事ドラマは大体友達」のバイプレーヤー・飯田基祐、まさかのキャスティング・ぺこと、個性が豊か過ぎるメンバーによる演技合戦は、いろいろな意味で楽しめる。

その3人よりも強烈な個性を放つのが、青梅・御岳山で登場するある女性(?)と、名女優・渡辺えりだ。特に後者は、まさにすごいの一言。目つきというか、顔から発せられるオーラが物言わずともダダ漏れしており、それは場面によって印象が全然違う。さすがは若い女優の憧れの女優だけのことはある。

その他、大岩と相対するときの本田博太郎の立ち居振る舞いは男が憧れる格好良さで、真琴(斉藤)と小山田(金田)の「大福の勘は頭の片隅に〜」“コント”も相変わらずいい。このやりとりを見ると「帰ってきたなあ」と思うし、癒やされる。それ以外にも、第1話では“GS”のくだりなんか、何度も巻き戻して見てしまった。

癒やしで言うと、大岩一課長の愛猫・ビビは相変わらずかわいくて癒やされるし、妻・小春役の床嶋佳子のすべてを優しく包み込む感じがまたホッとする。こんな奥さんがいたらいいのになと、誰もが思うだろう。

ご多分に漏れず、私も思った。それも1年前から、結婚して娘ができたら「小春」でいこうと決めているくらいに。

しかし、全く私に“春”はこない…。