杉内が東京ドームのマウンドに再び立つ日は近いだろうか?(c) 123rf

写真拡大

 春の到来と共にプロ野球が開幕、日本各地で白熱の闘いが繰り広げられている。先月のWBCの激闘も記憶に新しく、野球ファン、そしてスポーツファンにはその戦いぶりと重ねて、いつも以上にフィールドの選手たちに送る視線が熱を帯びている。

 そして、かつては同じように日の丸を身につけ、国内でも頂点を極めたプレーヤーが、もう一度日の当る舞台に辿りつこうと歩を進めている。読売巨人軍・背番号18、杉内俊哉だ。

■オープン戦で好投 読売巨人軍の杉内俊哉は2017年、いよいよ2年ぶりとなる一軍のマウンドを目前としている。ここまでオープン戦に3度登板、計16回を投げ、打者68人に対し被安打12、21奪三振を記録している。一軍復帰への『最終テスト』と位置付けられ先発した10日の楽天戦では5回98球・3失点で敗戦投手となった。それでも6個の三振を奪い、一軍での実戦を見据えバッターボックスにも立ったことなどから、復帰の日はそう遠くないことを感じさせた内容だった。

 2015年に故障により戦線を離脱、前例のない右股関節の手術を受けるも、復帰への道のりは平たんなものではなく、昨年はプロ生活15年目ではじめて一軍登板0に終わった。

 WBCには第1回大会から3度出場を果たし、2008年には北京五輪、アマチュア時代にも2000年のシドニー五輪に出場し、何れも主力として活躍した。NPBでは速球とキレのある変化球を武器に、MVPをはじめ最多勝・防御率・奪三振等、投手の主要タイトル獲得の実績もある。

 そんなかつてのような華やかな舞台からは遠ざかり、現在の主戦場は二軍。この先もその姿をみる機会はそう多くは無いだろう。それでも今年37歳となるサウスポーは一軍復帰、そして定着に向け揺らぐことなく前進し、ファンもその姿を信じ、見守っている。

■目標に向かって着実に 10日の試合を視察した巨人・高橋由伸監督はこの日の結果を踏まえ、一軍復帰へは慎重な姿勢をみせている。だが、杉内本人は今年の目標を『先発ローテーションで投げること』としており、その目標に向け確実に階段を上っているのは間違いない。一軍のマウンドに立つだけでなく、先発としてチームを勝利に、そして3年ぶりの優勝へ導く存在となれるか。今後も注目していきたい。