「出会い」の手段として、今や主流になりつつある婚活アプリ(マッチングアプリ)。ウートピ編集部が定期的に実施しているヒアリング調査によると、意外にも、20代後半から30代のオトナの女性もかなり積極的に活用している事実が見えてきました。ヘビーユーザーの中には、「出会い」には事欠かなさそうなCA(客室乗務員)や大手外資系に勤める女性もちらほら。

そこで、ウートピ編集部では、実際に婚活アプリを使用している女性たちに、「ホントのとこ、どうなの?」とヒアリングしてみることにしました。プラス面をお届けした前編に続いて、後編ではみんなが経験した“事件”をもとにマイナス面や注意点を見ていきます。

「私の友達にいいね!」事件

理穂(仮名)・30歳・マスコミ業界勤務・利用したアプリ:ゼクシィ恋結び

年上好きで、恋多き女の私。友達のススメで気軽に婚活アプリを始めてみました。すぐにマッチングした男性(38歳)とさっそくデートへ。肉食女子だからフットワークが軽いんです(笑)。彼のことを本気で好きだったかはさておき、「この人と一緒にいると気がラクだなぁ」との理由で2回目のデートからつきあうことに。その際、「もう『ゼクシィ恋結び』は退会するよ」と彼が宣言。

しかし後日、「ゼクシィ恋結び」を紹介してくれた友達からLINEが。「これ、理穂の彼氏じゃない?」と、メッセージと一緒に送られてきたスクショには、彼がその友達に「いいね!」を押してマッチング申請している様子が写っていました。すぐに彼を問い詰めると、「いや、このアプリを作っている技術者が友達で……」とウソの言い訳し放題。ソッコー別れてやりました(笑)。

マジメな男性も多いとはいえ、やはり女性とたくさん出会える婚活アプリに味をしめている男性もいるようです。交際がスタートしても他の女性との出会いを楽しんでいる男性には、付き合い始めた時点で「目の前で一緒にアプリを退会する」という対策が有効かもしれません。

「2ちゃん」に書かれた事件

由香(仮名)・31歳・モデル・利用したアプリ:Omiaiとpairs

肉食女子の私は「結婚」に執着し、ガンガン婚活アプリを駆使していろんな人に出会っていました。モデルという職業柄、きれいな写真を載せられるのでマッチング率は高かったです。

ところがある時、友達から連絡が。「由香、2ちゃんに婚活アプリやってること書かれてるよ……」。確認してみると、「〇〇芸能事務所に所属している、モデルの由香さんを『pairs』で見つけた」と私が所属している芸能事務所関連のスレッドに書き込みが……。ファンにもバレたし、事務所にもバレたし、即退会しました。それ以来、婚活アプリ恐怖症です。大手企業に勤めるみなさんも、ネット上に書かれないようお気をつけください。

彼女の場合は職業柄ネット上に書かれやすかった面もありますが、この事件は大手企業に勤める女性の他、誰にでも起こりうるリスク。公開プロフィールを書いたり、写真を載せたりする時点で、自分の身は自分で守るようにしましょう。

職業柄バレたくないという女性は、マッチング率は下がるかもしれませんが、「横顔の写真などを掲載してわかりづらくする」「職業を明記しないでぼかす」「勤務地を書かない」など工夫して、それでも自分に興味を持ってくれる相手とだけやりとりした方が安全です。

「俺んちあそこなんだけどね!」事件

愛子(仮名)・30歳・大手外資系企業勤務・利用したアプリ:Omiai

「効率がよさそう」という理由で始めた婚活アプリ。利用開始後すぐにマッチングした男性(32歳)は、スペックも写真も合格! 意気投合しふたりで食事に行くことになりました。待ち合わせ場所は彼のオススメのお店があるという西新宿。食べログの点数もそこそこ高いお店だったので楽しみにしていました。

ところが、実際に会ってみると「顔が写真と違う……」と正直ガックリ。でも、まあまあ楽しい時間を過ごし、お店を出ました。「駅まで送るよ」と彼が言うので、並んで駅に向かって歩き始めたのですが……。

すると突然、「俺んちさー、ワインセラーがあって……ジムやプールもあってさー……」と彼が自分のマンション自慢を始めたんです。挙げ句の果てに「あ、あそこなんだけどね!」とすぐ近くのタワーマンションを指差して、「うちで軽くもう1杯飲んでかない?」と。もちろん丁重にお断りして、即 LINEもブロックしました。

婚活アプリ利用の鉄則として、デート場所は自分で指定した方がよさそうです。自宅や会社にそこそこ近い場所など、あくまで「自分のテリトリー」にある店を選んで、相手の縄張りには近づかないこと。いくら「オススメの店がある」と誘われても、最初のうちは避けた方が無難でしょう。

実際に婚活アプリを使用しているオトナ女子にヒアリングした今回の調査。婚活アプリに対して抱いているイメージは人それぞれかと思いますが、使いかたさえ工夫すれば、出会いの手段としてアリかもしれません。

「出会いがない」と嘆いているなら、検討してみてもいいのでは? ただし、事前にきちんと相手を見きわめ、自分の身を守るための努力は忘れずに!

ウートピ編集部