中国の国内総生産(GDP)はすでに世界第2位の規模にあり、今なお成長を続けている。家電やスマートフォン、さらには原発や高速鉄道、旅客機など、一部の産業においては中国は急激に技術力を高めており、「安かろう、悪かろう」というイメージから脱却しつつあると言えよう。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の国内総生産(GDP)はすでに世界第2位の規模にあり、今なお成長を続けている。家電やスマートフォン、さらには原発や高速鉄道、旅客機など、一部の産業においては中国は急激に技術力を高めており、「安かろう、悪かろう」というイメージから脱却しつつあると言えよう。

 だが、中国メディアの新浪はこのほど、中国にはまだまだ掌握できていない基幹技術があると伝え、特に先端技術の分野においては日本や米国に大きな遅れを取っているのが現状であると伝える記事を掲載した。

 記事は、中国人の多くは「自国の科学技術の進歩を誇りに思っている」としながらも、「中国はまだ基幹技術を把握できていない分野も多いのが現状」と指摘。日本や米国などの先進国と比較した場合、「その差は想像以上に大きいことが分かる」と論じた。

 では、具体的にはどのような分野で中国は遅れを取っているのだろうか。まず挙げたのは半導体の分野だ。半導体は電化製品のほか、交通や通信などの社会インフラにとって必要不可欠な存在だが、その半導体を作るための装置メーカーのトップ10のうち9社が米国と日本の企業だと紹介したほか、半導体の材料や素材については日本企業が世界的に大きなシェアを確保していると論じた。

 また、マザーマシンと呼ばれ、機械を作るための機械である「工作機械」についても、「この分野をリードしているのは日本やドイツだ」と紹介。中国には基幹技術がなく、他国の製品を輸入しているのが現状と指摘した。

 ほかにも、産業用ロボットや精密機器、建設機械、先端医療など多くの分野における先端技術を取り上げ、「これらは一様に中国が基幹技術を持たない分野である」とし、「日本と米国はあらゆるハイテク製品に何らかの形で関わっていると言える」と指摘。ハード面は日本が世界一であり、ソフト面では米国が世界一であると主張、「中国は先端技術の分野においては日本や米国に大きな遅れを取っているのが現状」と論じた。

 先端技術は長年の蓄積や研究の成果だ。米国や日本が高い技術力を持つのは、研究開発に取り組んできた結果だと言えよう。記事は中国人の多くは「自国の科学技術の進歩を誇りに思っている」としているが、日米との差を直視すれば、「手放しで喜んではいられない」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)