4月1日(現地時間)、世界フィギュア選手権のフリープログラムで223.20点の世界歴代最高点をマークして、ショートプログラム5位から大逆転優勝を飾った羽生結弦(22)。

 その胸には、大きな石のペンダントが輝いていた。このペンダントは、羽生の故郷に住むある人物が作ったものだ。宮城県仙台市で接骨院を営む菊地晃氏である。

「羽生は小学生のころから、彼の施術を受けている。ソチ五輪で菊地氏は、日本選手団のトレーナーとして羽生の金メダルをサポートした。以後は、羽生のパーソナルトレーナーとして同行している」(スポーツ紙記者)

 靱帯損傷からの復活を期した今シーズンのフィナーレ。世界選手権の開かれたフィンランド・ヘルシンキのリンクにも、菊地氏の姿があった。

 ペンダントはパワーストーンに、菊地氏が念を込めた、痛み止めのシールが貼りつけられている。シールの開発について、菊地氏はブログ(現在は閉鎖)でこう明かしている。

《タイに向かう機内で私はこう祈った。「神よ、私は痛みに苦しむ者たちを救いたい。神の力をかしてください」》

 柔道整復師、タイ式古式マッサージ師などの資格を持つ菊地氏は、経気四門療法という気功のような手技を自ら考案したといい、「チャクラの仙人」と呼ばれる「神の手整体師」。

「羽生ファンには、ブログでのハンドルネームから『ゴリ先生』と呼ばれているが、うさんくさく感じている人も多い」(スポーツ紙記者)

 彼の存在がクローズアップされたのは2014年のグランプリシリーズ中国杯。公式練習中に中国選手と衝突し、流血の大怪我を負ったときだ。ペンダントをさげ、痛みをこらえて羽生はジャンプを見せた。競技後、精根尽きよろめく羽生を支えていたのが菊地氏だった。

 本誌は羽生が帰国した4日後の8日、仙台市にある菊地氏の接骨院を訪ねた。朝から、菊地氏の施術を求めて大勢の人が訪れる。午前の施術が終わった直後、受付に取材の旨を伝えたが「今日はもう出かけました。戻りはわかりません」との答えだった。

 菊地氏の「神の力」がどのようなものであれ、羽生にとっては、平昌五輪の金メダルにつながる、大きな心の支えなのだろう。

(週刊FLASH 2017年4月25日号)