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●老後に必要なお金は?
最近では、「年金資金が足りない」「年金支給開始年齢が上がる」といったニュースもよく耳にするように。老後に不安を感じる人も多いと思いますが、やみくもに怖がっていても状況は変わりません。老後の年金はどのくらいもらえるかを把握し、備えるべきことを確認しておきましょう。

○ゆとりある老後にはいくらかかる?

仕事を引退した後にどのくらいのお金が必要かは、その人が今後どのような生活をしていきたいか、そして何歳まで生きるのかによって変わります。平成28年に生命保険文化センターが行った「生活保障に関する調査」によると、夫婦2人で「ゆとりある老後生活」を送るために必要だと考える費用の平均は34万8,000円。65歳から85歳までの20年間分で計算をすると、必要となるお金は8,352万円。この数字を多いととるか少ないととるかは、自分がどのような老後を送りたいかによって変わってきます。老後にどのくらいのお金があれば安心できるのか、まずは一度じっくり考えてみると良いでしょう。

○年金の支給額は?

老後の生活資金の基盤となる「国民年金」と「厚生年金」について見ていきましょう。「国民年金」は学生や自営業などが対象の年金で、「厚生年金」は会社員が対象です。「厚生年金」の場合、加入者本人と雇用先の企業が同額を支払う仕組みになっており、「国民年金」に比べて納める金額が多い分、支給金額も多くなります。具体的な支給金額は退職前の給料や年金の加入期間などによっても変わりますが、国民年金が平均月額5万4,000円、厚生年金は14万8,000円という実績があります(厚生労働省「平成26年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」)。ここから足りない分は年金以外での用意が必要です。

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●もらえる年金を確認してみよう
○年金の情報、確認の仕方は?

日本年金機構のHPに、「ねんきんネット」と呼ばれる自分の年金情報を取得できるサービスがあります。「ねんきんネット」の無料会員登録後、自分の基礎年金番号を入力すると、「年金記録の確認」「将来の年金見込額の確認」「電子版『ねんきん定期便』の閲覧」「各種通知書の確認」などが可能です。また、現在の自身の年金支払い状況を確認するとともに、将来の受給額がどのくらいになるのかをシミュレーションすることができます。

○自分でも老後資金に備える

年金だけで老後資金が足りるなら安心なのですが、年金支給開始年齢が平成25年度から37年度にかけて60歳から65歳へと段階的に引き上げられるなど、国の年金資金事情は厳しくなってきているのが現状です。会社勤めの人であれば退職金も老後資金の大きな支えとなりますが、退職金は企業の業績によって変化するものなので、それ以外にも備えておいた方が安心です。

コツコツ貯金するのも大切ですが、低金利が長引く現在、なかなか金利だけではお金は貯まりづらいもの。確定拠出年金や投資などを利用し、お金に働いてもらって増やす方法も考えてみましょう。アドバイスが欲しいという人は、FP(ファイナンシャルプランナー)に老後資金や資産運用について相談してみるのも手です。老後に自分がどのような生活をしていたいか、ライフプランをしっかりと立て少しずつ行動をすれば、ゆとりある未来へ着実に近づくことができますよ。

筆者プロフィール:武田明日香(たけだ あすか)
エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル!」「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人を送るための知識を伝えている。人生の"やりたい"が"できる"に変わるお金の教養スクール開講中!

(FPwoman)