12日、華西都市報によると、世界で最も清潔な空港・羽田空港で清掃員を束ねる新津春子さんが中国四川省を訪れ、「どんな平凡な仕事でも心を込めて努力すれば成果は出せる」とコメントした。写真は羽田空港。

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2017年4月12日、華西都市報によると、世界で最も清潔な空港・羽田空港で清掃員を束ねる新津春子さんが中国四川省を訪れ、同紙の取材に対して「どんな平凡な仕事でも心を込めて努力すれば成果は出せる」とコメントした。

新津さんは11日、同省成都市で開かれた「第3回民間航空サービスサミット」にゲストとして出席した。記事は「日本の国宝級清掃員が四川へ、世界で最も清潔な空港の清掃学を共有」とのタイトルで新津さんの来訪を紹介。「羽田空港が世界で最も清潔な空港に選ばれた背景には700人余りの清掃員の存在がある」とし、「彼らを監督、指導する立場にあるのが新津さんだ」と説明する。

記事はこれに続けて、中国遼寧省で日本人の父と中国人の母との間に生まれた新津さんが17歳で家族とともに日本に移り住んだこと、来日したばかりの頃両親は仕事に恵まれず苦しい生活を送ったこと、新津さんが偶然の機会で職業訓練校に入り清掃について学んだ後に羽田空港の清掃員になったことなどを伝え、「この空港を利用する大勢の客にいかに快適さを感じてもらうかが清掃員の“使命”だが、新津さんには当初この使命が分からなかった」。早く仕事を終えることばかり考えていた新津さんに先輩が掛けた言葉が「清掃員も注意深く仕事をすることが大切。利用者の気持ちを考えずに掃除のことだけ考えていたら進歩はない」だったという。

その後、新津さんは空港を観察するようになり、ごみ捨てなどで困っている客を見かけたら積極的に声を掛けるようになった。記事は新津さんが光の反射を利用して床にほこりがないかをしゃがんで確認すること、80種類以上の洗剤の使い方を熟知していることなどに触れ、「日本や海外のメディアが新津さんについて報じ、彼女はあっと言う間にスターになった」とも紹介。羽田空港をわざわざ訪れて新津さんと写真撮影したりする人もおり、清掃員に対する利用者からの「お疲れさまです」という声掛け、清掃員の求人に人気が集まるといった「新津効果」も見られるようになったという。

記事によると、新津さんは「私は何事も心を込めて徹底的に取り組んでいます。うまくできた時は達成感があり、とてもうれしいのです」と話しており、知名度が上がった後の生活に関しては「生活に変化はありましたが、気持ちに変わりはありません。私は清掃員です。汚れが落とせなければ落とす方法を考えます」とコメント。仕事への取組みについて「去年と同じレベルではダメなのです。清掃も進歩、創造が必要」とも話したという。(翻訳・編集/野谷)