連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第2週「泣くのはいやだ、笑っちゃおう」第8回 4月10日(火)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:黒崎博  視聴率:20,4%(ビデオリサーチ社調べ 関東地区)前日比↑


8話はこんな話


三男(泉澤祐希)が聖火リレーをやりたいと言い出す。実現に向けてみね子(有村架純)たちが奮闘をはじめた頃、実お父さん(沢村一樹)に送った手紙が転居先不明で戻ってきてしまう。

「おれがこの村にいたんだってことをさ なんか残してえんだよ」


三男に「(聖火リレーが奥茨城村に通らないことは)悔しくないか?」と問われて「別に」とつれないみね子。
そんなふうにしながら、ちゃんと三男の話を聞いてあげるみね子と時子(佐久間由衣)。仲良し3人。
でも「村のため?」と聞かれ、
「なんか、なんか、おれ残してえんだ」(←「なんか、なんかな・・・」と言い出すかとドキドキした)
「おれがこの村にいたんだってことをさ なんか残してえんだよ」と答える三男。
故郷への思いを感じて、ちょっと胸がきゅっとしますね。

金の問題


やり方を考えあぐねた3人は、お祖父ちゃん(古谷一行)に相談に行くと、「つまりあれだ、まっ先に俺が思い浮かんだわけじゃねえってことだ」とチクリと言われる。確かに3番目くらいに頼った。おじいちゃん、鋭い。そして正直だ。
村長はつかえないので、村を仕切り、金を集めている「青年団」に相談するのがいいと助言してくれるおじいちゃん。
だが、団長は三男の兄(保守的)で副団長は時子の兄(村一番のケチ)で期待できない。さて・・・という場面で最も注目したのは、かつて青年団長だった頃の、凛々しい沢村一樹の昔の写真であった。
保守的でケチなひとがやってる青年団って、組織の問題を端的にあらわしているなあとつい、ふふっと笑ってしまう。
5話の家計の問題といい、村のお金の問題といい、さりげなくお金の話題を織り込んでくる。そんなに受信料をアピールしたいのでしょうか、NHKさま。
きっと、2020年、オリンピック放送に向かってお金が必要なんですね。
がんばって、楽しいドラマにしていただき、視聴率上げて、受信料払う人も増えて、みんなハッピーになるといいなあ。

吉永小百合と浜田光夫


このふたりのコンビの青春映画がこの時代、人気だったと増田明美さんのナレーション。
6話の稲刈りで乙女たちが歌っていた「いつでも夢を」も、吉永小百合と浜田光夫の出ている同名の映画(62年公開)の主題歌だ。映画は東京の勤労学生たちの青春を描いている。みね子たちがこの映画を観ていたらきっと共感するだろう。村には映画館なさそうだけれど、水戸あたりまで観に行ったりするのだろうか。映画を観るお小遣いはあるのだろうか。当時、東京以外ではテレビでどれくらいの情報が手に入っていたのだろうかなどが気になる。知らないことがたくさんあるなあとしみじみ思わせてもらえる「ひよっこ」です。
それにしても、お父さん、どうなるの!
(木俣冬)