洗練されたシンプルさを知る「ディック・ブルーナのデザイン」展

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子どものころから愛読していた絵本「ミッフィー(うさこちゃん)」シリーズ。さまざまなグッズもあり、いつも身近にいた気がします。生みの親であるディック・ブルーナさんは、2017年2月に逝去されました。そして4月、ブルーナさんの作品の魅力に迫る展覧会が東京・銀座で開催されます。
シンプルでユーモアが盛り込まれた作品たち
ブルーナさんは、グラフィックデザイナーとしても数々の名作を残しています。「あっ!これもそうだったんだ」と、作品を見て、改めてブルーナ作品に多くふれていた自分に気づきました。
『こいぬのくんくん』より 絵本(1969年)Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2017 www.miffy.com
作品に共通するのは、温かみがあり、独自のユーモアがあり、情感が織り込まれていること。そして、それだけの要素が入っているにもかかわらず、すべてがいたってシンプル。余分なものをそぎ落として、私たちに語りかけるような作品です。まるで、見る人が最後のピースをプラスして、感じ取ってくださいとでも言っているような気がします。
『わたしのくにのどうぶつ』より 絵本(1972年)Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2017 www.miffy.com
原画やスケッチなどを含む約500点を展示
今回の展覧会では、ミッフィーやボリスなど絵本の原画や、200冊を超えるペーパーバック、デザイン原画やスケッチ、ポスターの複製などを加え、約500点が展示されます。
『うさこちゃんとじてんしゃ』原画 絵本(1982年)Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2017 www.miffy.com
さらに、ブルーナさんの特徴である「シンプル」をキーワードに、「シンプルの明日」というテーマで、日本のデザイン界で活躍中の4組のクリエーター(KIGI / groovisions / 中村至男 / ミントデザインズ)が、プロダクト、グラフィック、ファッションという違ったジャンルで、ブルーナ作品からインスピレーションを受けて制作した新作を披露するそう。それぞれのクリエーターが、どのようにブルーナさんの作品をご覧になっていたのかがわかりそうで、こちらも楽しみです。
『ボリスのやまのぼり』より 絵本(1989年)Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2017 www.miffy.com
2000冊を超える「ブラック・ベア」シリーズのペーパーバックの装丁やポスターも手掛けていらっしゃったので、私もまだ見たことのないブルーナ作品に会いに出かけようと思います。

[シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展]会場 松屋銀座8階イベントスクエア会期 4月19日(水)〜5月8日(月)時間 10:00〜20:00 ※入場は閉場の30分前まで、最終日は17:00閉場入場料 一般800円(前売り600円)