ドル・円為替、4月12日の動きと米主要イベント

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 4月12日6:00(すべて日本時間)の時点で1ドル109円54銭まで円高は進んでいる。1ドル110円を割るのは、2016年11月18日以来となる。ニューヨーク市場では、アメリカ経済の健全さを示す経済指標も発表されたが、ドル買いは進まなかった。なぜだろうか。

 11日18:00には1ドル110円73銭までドルは戻した。21:00には2月JOLT求人件数が事前予想の565万件を上回り、574.3万件であった。ドル買いの材料が提示されたにもかかわらず、ドル売り円買いの流れは止まらない。12日0:00には1ドル110円をついに下回ってきた。シリアを巡るロシアとの交渉には懸念がある。さらに朝鮮半島は極限の緊張感に包まれている。5:00にはアメリカは日本に対し、北朝鮮への攻撃を4月上旬に伝えてきたというニュースが流れた。もはや北朝鮮攻撃は時間の問題というところまできているのかもしれない。地政学的なリスクも極限の状態ということだろう。アメリカ経済の好調ぶり以上にリスクが強く感じられるのが今の市場である。今後の動きによってはさらに大きな為替変動となる。世界情勢からいっときも目を離せない状況は続く。

 今日のアメリカではどのような発表があるだろうか。21:30には3月輸入物価格指数が発表になる。23:00にはカプラン・ダラス連銀総裁の講演がある。13日3:00には月次財政収支の発表だ。昨日同様に改善された数値や結果が示されても、市場にすぐに影響を及ぼすとは限らない。リスク回避の観点からの取引が重要になってくるからだ。