シガーニー・ウィーヴァー

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 映画『エイリアン』シリーズで知られる演技派女優シガーニー・ウィーヴァーが、新作『ジ・アサインメント(原題) / The Assignment』について、ウォルター・ヒル監督と共に4月4日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

 凄腕の暗殺者フランク(ミシェル・ロドリゲス)は、外科医レイチェル(シガーニー)の弟を仕留めたことから、ギャングに捕まり、レイチェルの手によって知らぬ間に性別移行手術を受けさせられる。女になってしまったフランクは、自分を捕らえたギャングと手術を行ったレイチェルに復讐を試みる。

 「一度は製作を諦めた」というヒル監督は、その経緯について「1978年に、デニス・ハミルが執筆したオリジナルの脚本を渡された。それから忙しくて20年もの間、その脚本には関わらなかったが、セリフが興味深い形で記されていたことを覚えていて、良い映画が作れると思った。そこで脚本の映画化権を取得し、改稿してみたがリアルになりすぎて、一度は製作を諦めたんだ」と説明した。しかしその2年後に(期限切れだった)映画化権を再び取得したという。「その際に僕が過去に手掛けたテレビシリーズ『ハリウッド・ナイトメア』が脳裏をよぎった。ホラー色の強い、奇怪なストーリー構成の一話完結作品だが、あのようなやり方をすれば良いと思った」。

 『エイリアン』シリーズなど、これまで何度もタッグを組んできたヒル監督について、シガーニーは「ウォルターは文才があり、編集も素晴らしい」と絶賛。さらに「(主演の)ミシェルとの共演も出演理由の一つだけど、レイチェルとフランクはとても興味深い人間で、わたし自身これまでレイチェルのような役を演じたことがなく、非常に魅力的な要素が揃っていたの」と敬意を表した。

 性別移行を題材にしたことが、アメリカで議論を呼んだことについて、ヒル監督は「実は議論を呼んだのは、撮影開始の直前だった。なぜなら、映画の内容がプレスリリースとして出回っていたからだ。一部の人は、その内容に反対していた。彼らは映画を観ていないのに、根拠もない希薄な知識で反対していたんだ。僕は物語作家で、映画の概要を説明する批評家じゃない。だから、彼らには『僕の映画がその答えだ』と伝えた。それに今作は、トランスジェンダーの運動を主張したものではない」と苦言を呈した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)