IntelのハイエンドCPUよりも安価でありながら、ベンチマーク数値で大きくIntelを上回るなどコストパフォーマンスの高さで熱狂的に受け入れられているAMD Ryzenを使って自作した1600ドル(約17万円)のPCでPhotoshopの処理を行わせたところ、なんと3倍以上の価格差がある5200ドル(約58万円)のMac Proよりもおよそ2倍速く処理が完了するという検証結果が判明しています。

$1,600 Ryzen based PC has double the performance in Photoshop than a $5,200 Mac Pro. - DIY Photography

http://www.diyphotography.net/1600-ryzen-based-pc-double-performance-photoshop-5200-mac-pro/

この結果は、YouTubeチャンネル「Tech Guy」が公表したもの。8コア/3.0GHzのプロセッサを搭載したMac Proと、同じく8コア/3.0GHzのRyzen 7 1700を搭載した自作Windowsマシンを比較したムービーが公開されています。

In Photoshop: 8-Core MacPro vs AMD Ryzen 1700 PC - YouTube

検証に使われたMac Proは、8コア/3.0GHzのプロセッサと64GB DDR3 ECCメモリ、そしてグラフィックプロセッサにAMD FirePro D700グラフィックプロセッサをデュアルで搭載するというスペック。



一方のRyzenマシンは、こちらも8コア/3.0GHzであるRyzen 7 1700をベースに、16GBのメモリとグラフィックプロセッサとして「NVIDIA GTX 1080」を搭載してあります。



Mac Proの価格は、税抜でおよそ5200ドル(約58万円)、税込だとおよそ5660ドル(約62万円)というさすがのプロ仕様価格。一方のRyzenマシンはおよそ1530ドル(約17万円)と雲泥の差があります。



比較に用いたベンチマークは、Keith Simonian氏のサイトで公開されている「Free Radial Blur filter test」です。4500×3000ピクセルの写真に対して放射状のぼかしをかけるという内容になっており、マシンのスペックが大きく結果を左右します。

Improved Photoshop Benchmark CPU speed test for both Mac & PC ? Free Radial Blur filter test |



まずは、Mac Proをグラフィックアクセラレータ有りの状態でテスト。結果は……



15.0秒でした。



次に、グラフィックアクセラレータなしの状態でテスト。すると結果は14.9秒と、先ほどとは誤差の範囲内。つまり、この処理にはグラフィックプロセッサが用いられないため、純粋にCPUの速さを比較できることがわかります。



Ryzenマシンでも同様のベンチマークを実行。すると結果は……



なんと8.8秒という驚愕のタイム。3倍以上価格が離れたMac Proの、およそ半分のスピードで処理が行われたことがわかります。ちなみに、グラフィックアクセラレータ有り/なしを切り替えても、結果はやはり一緒だったとのこと。



さらに、今度はクロック周波数を3.5GHzにオーバークロックして検証。



すると結果は、7.7秒に短縮。文字どおり、Mac Proの半分のスピードで処理が完了していました。