11日、韓国メディアによると、1カ月前に韓国・仁川市の永宗大橋で突然止まった新型KTX (高速鉄道)の故障原因が明らかになった。これに、韓国のネットユーザーがコメントを寄せた。写真はKTX。

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2017年4月11日、韓国・東亜日報によると、1カ月前に韓国・仁川市の永宗大橋で突然止まった新型KTX (高速鉄道)の故障原因が明らかになった。

先月11日午前7時51分ごろ、大田を出発して仁川国際空港に向かっていた新型KTXが永宗大橋付近で突然止まり、空港鉄道の運行が1時間30分ほど中断された。この故障により、仁川空港に向かっていた乗客10人ほどが飛行機に乗り遅れるなどした。

韓国鉄道公社(KORAIL)は今月11日、同事故について「ボルト1個が原因で発生した」と発表した。電力供給部のボルト1個が完全に締まっていなかったためバッテリーが早く放電されたという。同列車は17年2月25日に線路に導入されたため、半月ほどねじが完全に締まっていない状態で線路を走行していたことになる。

同列車は18年の平昌五輪に備えて製造されたKTX山川の新型であるKTX原江。今年後半に開通されるKTX原州〜江陵線に導入され、各国の選手団を乗せることになるが、本格的な運行が始まった後に相次いで障害が発生している。

国会の国土交通委員会所属のキム・ソンテ議員によると、同列車は昨年12月16日に商業運行を開始して以降、1カ月に1度の頻度で障害が発生している。今年1月19日と2月1日に東大邱駅で発生した障害は、2両以上の列車を連結して運行する重連運転を行う過程で発生したという。障害の発生が相次いだため、KORAILは全列車の電力供給系統を点検し、ボルトの問題などを確認した。障害が発生したKTXは全て、商業運行を開始して5〜19日しか経っていない新しい列車だったという。KORAILは「製造上の欠陥」と結論付け、製造メーカーの現代ロテムを通じて部品の交換やシステム変更などを行った。

KTX原江の列車で相次いで障害が発生していることを受け、正式な運行に先立って行われる試運転が不十分だったのではないかと指摘する声が出ている。監査院は11年のKTX山川の試運転がフランス製のKTX1や海外の高速鉄道に比べ不十分であると指摘していた。そのため、KORAILはKTX原江の最初に製造された初度車を8カ月にわたって試運転した。試運転の総延長は政府指針(4万キロ)の約2倍に当たる9万キロに及んだ。しかし、問題は量産車の試運転が平均2カ月間、1万7000キロにとどまっていることだという。期間も距離もKTX山川の量産車の半分に過ぎない。初度車とは違い、政府の指針には量産車の試運転の基準がないためだ。今回欠陥が発生したのは全て量産車だったという。

さらに、永宗大橋のある仁川国際空港線ではKTX原江の試験運転が行われなかった。別の路線で試験した列車が仁川国際空港線に導入されたという。専門家らは「列車の線路は曲線の半径や高さなどに違いがあるため、導入する路線で試験運転を行う必要がある」と指摘している。KOREIL関係者は「永宗大橋で故障して以降、問題は起きていない」とし、「試運転は鉄道安全法などに基づいて行われた」と説明した。

ソウル科学技術大学のキム・チャンオ教授は「列車は試験運転で初期の故障原因を確認し、解決した後に営業を始めなければならない。6年前のKTX山川の時と同じ状況が繰り返されている」と指摘した。キム・ソンテ議員は「平昌五輪を成功させるためには必ず安全が伴わなければならない」と強調した。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「朴槿恵(パク・クネ)前大統領が造り上げた韓国は安全不感症にかかっている。韓国が後退していることを示す悲しい一例だ。国民の安全を一番に考えて働いてほしい」「KOREILのねじも外れているようだ」「現代自動車は車だけではなく列車にも問題があるのか?」「未熟な技術で製品をパクろうとするから。問題が起きるのは当然」「多くの小さな障害は必ず大きな惨事につながる」「KOREILを責めないで。政府が無理やり現代ロテムのものを購入させたのだから」「惨事は国の無能力から始まる!人間から生じる!」「韓国はいつもこう。『安全です』と自信満々で強調するけど、実際に起きた事故を見るとささいで情けない理由で発生している。今回も基本的な点検を怠ったために起きたということでしょ?」など、不安や批判の声が相次いで寄せられている。

そのほか、「これが韓国。特に驚かないよ」「ねじが1個外れたくらいで大騒ぎだね。大したことじゃないのに」「まだ遅くない。もう一度点検を行い、五輪の時は国に恥をかかせないように!」との声もみられた。(翻訳・編集/堂本)