2017年春ドラマの傾向は?

写真拡大

 2017年4月期クールのTVドラマが、今週から来週にかけて次々と初回放送を迎える。TVドラマは昨年あたりから話題作が数多く登場、また時間や場所を気にせず視聴することができる各動画配信サービスの普及が後押しとなり、今また注目を集めるコンテンツとなっている。そしてドラマのヒットとともに、作品を彩る主題歌が話題を呼ぶことも少なくない。

(関連:嵐、月9ドラマ『貴族探偵』主題歌は長く愛され続ける? “いいところ”詰め込んだ勝負曲を聞く

 そんなドラマの注目度の高まりを受けるように、今期のドラマ主題歌は年末の音楽特番のようなバラエティに富んだメンツが顔を揃えている。

 朝の連続ドラマ小説『ひよっこ』(月〜金8時・NHK総合)の桑田佳祐「若い広場」や『やすらぎの郷』(月〜金12時30分・テレビ朝日系)の中島みゆき「慕情」 といったキャリアアーティストをはじめ、『母になる』(水22時・日本テレビ系)の安室奈美恵「Just You and I」、『緊急取調室2』(木21時・テレビ朝日系)のAI「最後は必ず正義が勝つ」 、『リバース』(金22時・TBS系)のシェネル「DESTINY」などの主題歌常連組、さらに『フランケンシュタインの恋』(日22時半・日本テレビ系)のRADWIMPS「棒人間」、『3人のパパ』(水23時56分・TBS系)のKEYTALK「黄昏シンフォニー」といったロックバンドなどの新曲が、主題歌やオープニング・エンディングテーマに起用されている。

 そして、なかでも目につくのが新人アーティストたちの起用だ。小栗旬と西島秀俊による激しいアクションで前評判の高い『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(火21時・フジテレビ系)の主題歌は、Beverlyの「I need your love」 。Beverlyは、アメリカやフィリピンなどの音楽祭で数々の受賞歴があるというのもうなずける、本格派のリズム感と歌唱力を持つ女性シンガーだ。サビ部分の突き抜けるような高音域の歌声が、シリアスな物語の展開に華を添えるのではないだろうか。

 『逃げるは恥だが役に立つ』、『カルテット』に続く注目の放送枠でスタートする『あなたのことはそれほど』(火22時・TBS系)の主題歌に起用されたのは、神様、僕は気づいてしまったの「CQCQ」 。神様、僕は気づいてしまったは、詳細なプロフィールは不明、CDやライブ活動も未経験という謎に包まれたロックバンド。すでに告知映像などで楽曲の一部が流れているが、流れるようなギターリフとハイトーンな歌声が強く印象に残る。波瑠、東出昌大、仲 里依紗、鈴木伸之ら既婚者のいびつな恋愛模様を描く同作のスリリングな世界観を、同曲が一層盛り上げることだろう。

 そして、観月ありさ、藤ヶ谷太輔ら出演の同名ミステリー小説原作ドラマ『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(日21時・フジテレビ系)。このエンディングテーマに決定しているのがBuZZ「LEAN ON ME」。BuZZについても現時点での情報はほとんどなく、オフィシャルサイトには同曲が夏にデビューシングルとしてリリースされることしか書かれていない。アーティストの全貌が今後どのように明かされていくのか、放送とともに楽しみにしたい。

 最後に少し変わり種の“新人”についてもふれておこう。『マッサージ探偵ジョー』(土24時20分・テレビ東京系)の主題歌は、主演を務めるKAT-TUN・中丸雄一がマッサージ探偵ジョー名義で歌う新曲「お疲れサンクス」 。また、『ボク、運命の人です。』 (土22時・日本テレビ系)の主題歌は、同ドラマに出演するKAT-TUN・亀梨和也、山下智久が亀と山P名義で歌う「背中越しのチャンス」 が務める。すでに放送中の『マッサージ探偵ジョー』に関しては主題歌までも含めて一つの作品として成立しているが、亀と山Pについてはどのようなアプローチの楽曲となるのだろうか。

 今期も、学校や職場などで「共通言語」となるような話題作ははたして登場するのか。そして、それぞれの作品と主題歌の相性はいかに。それぞれの放送にて確認したい。(久蔵千恵)