<今月6、7日の日程で開催された米中首脳会談。北朝鮮への制裁要求やアメリカのシリア攻撃で、顔に泥を塗られた形の中国も、ファーストレディによるファッション対決では負けていない>

中国の習近平国家主席の妻でファーストレディの彭麗媛(ポン・ リーユアン)(54)は国民的人気歌手で、その美貌も手伝い、習国家主席の人気の立役者として知られる。コンサバティブ(保守的)かつエレガントな着こなしが得意だが、今回の敵は格が違いすぎる。

フロリダ州のパームビーチ国際空港に特別機で到着した習とともに姿を見せた彭は、パンツとインナーを白で合わせ、黒のカーディガンとパンプス。ブルーのストールで控え目ながらアクセントを効かせた、コンサバスタイルだった。

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対するアメリカは、188センチメートルのメラニア大統領夫人(46)が迎え撃つ。トランプの大統領就任前は、露出の多い服装を好んだメラニアのファッションも最近は鳴りを潜め、ファーストレディらしい品のあるチョイスに変化した。

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そして会談本番、報道陣の前に姿を現したメラニアは、ノースリーブの真赤なドレスに身を包んでいた。報道によると、このドレスは高級ブランド『バレンティノ』のもので、値段は3933ドル(約44万円)。中国の伝統的カラーである赤を選び、トランプの赤いネクタイとともに夫婦で会談相手へ友好的な姿勢を示した。

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華のあるアメリカ側に対し、彭はシンプルさで勝負すると予想されていた。香港英字紙サウスチャイナ・モーニングポストのファッション・エディター、ジン・ジャンは米中首脳会談に先立ち、控え目で気品溢れる彭のスタイリングを評価していた。一方で、香港を拠点に活動するファッションデザイナー、ウィリアム・タンは、ただでさえスタイル抜群なメラニアがクラシックなラインのドレスに身を包めば小柄な彭は見劣りしてしまうため、「必要以上にごちゃごちゃした柄物は避けるべき」とアドバイスしていた。

いつも肌の露出を控えたジャケットスタイルが多い彭はこの日、華やかな出で立ちで登場した。シンガポール紙ストレーツ・タイムズによれば、深い青が印象的なマンダリン・カラーのチョンサム(チャイナドレス)は、訪米に合わせて仕立てたものという。こちらも習の青いネクタイとテイストを合わせた。

胸元に大きくプリントがあしらわれているが、中国の伝統的な立襟のドレスは、ひざ下丈で上品な印象だ。


ファッション対決は甲乙つけ難いが、4人で並ぶと、メラニアだけ浮いている。高身長と抜群のプロポーションで、モデルとしても活動した経験のあるメラニアだが、大国同士の国益がぶつかり合う外交の席では、ちょっと目立ちすぎてしまうようだ。

ニューズウィーク日本版ウェブ編集部