ロッテ・カンパイガールズ、スポーツとアイドルの融合がもたらす経済

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■マリーンズカンパイガールズ

 何やら千葉ロッテマリーンズがまた面白いことを企画している。2015年5月にお披露目された球団初となる売り子アイドルグループ「マリーンズカンパイガールズ」が、来季への存続をかけてビールを売りまくろうとしている。ロッテは交流戦で面白いポスターを作ったりと、何かとユニークな戦略を打ち立てるが今回の狙いも面白い。

 ここまでのロッテのホーム5試合でのビールの売り上げはメンバー4人で2209杯に達した。しかもただ売っているだけではなく、来季のグループ存続もかかっているというのだから面白い。

 このマリーンズカンパイガールズは、ロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアムでのホームゲーム59試合でビールを売り渡り、ノルマの総売上数は3万5000杯達成を目指す。これを達成できたあかつきにはライブ会場でのワンマンライブが開催され、来季の継続も決定する。1試合1人あたり148杯売らなければいけない計算だ。

 これまでの所、一人あたりの平均売り上げは110杯と、単純計算したらかなり厳しい状況に追い込まれている。残り試合は54試合のため、一人平均1試合あたり152杯売らなければいけなくなっており、スタート時より4杯増えた計算となる。

■目標達成できるか

 数字だけ見たら出だしは上々とはいかなかったものの、まずまずの成績ではないかと思う。ビールを飲みに球場に行くという人はあまりいないだろうが、フォーカスを浴びたら「飲んであげよう」という人もいるだろう。気温が上がればビールの売り上げも上がってくる。打線が調子を上げているのも好材料と言えるだろう。

 シーズンは開幕したばかりだが、これまでの所、ZOZOマリンスタジアムでのロッテの戦績は2勝3敗。平均得点は3.6とまずまずと言ったところだがロッテ攻撃陣によるカンパイガールズへの援護射撃はまだ可能だ。

 平均得点が4以上となり、猛暑が続けば一人平均152杯は果てし無く遠いと言う訳ではない。ただ、ロッテが不調でCS進出争いにも加われず客足が遠のいたら、目標達成は厳しい。

■経済的に見ても面白い

 今回の試みでは、「必死で売り上げを達成させる」と言う労働者を得たロッテ。「ビール売りと言うポジションではあるが活躍の場」を得たカンパイガールズ。どちらにとってもwin-winの関係を構築できている。

 さらに3万5000杯と言う明確な目標がある。それも「チーム」での目標達成が求められる為、情報共有やノウハウの伝達が期待できる。心理的にもモチベーションアップに繋がるだろう。

 異業種との業務提携、ユニークなインセンティブ、明確な目標とチームによる目標達成へのアプローチ。今回の戦略には多くの要素が詰まっている。今年のロッテは順位や個人タイトルだけでなく、カンパイガールズからも目が離せない。