連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第2週「泣くのはいやだ、笑っちゃおう」第7回 4月9日(月)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:黒崎博 視聴率:18,3%(ビデオリサーチ社調べ 関東地区)前日比↓


7話はこんな話


実お父さん(沢村一樹)が東京に出稼ぎに戻る日、みね子(有村架純)は泣かずに笑って送ろうと努力する。

お父さん、この沈黙を破ろうとしてみたけどうまくいきませんでした


4月8日(土)の第6話の視聴率は20.1%にアップ!
土曜日なのに上がるとは、かなりのポテンシャルだ。全国的に雨もようだったことも良かったのかも。

週明け、7話の冒頭、お父さんが東京にまた行く朝、鶏が卵を産まず(鶏も悲しんでいるのか)朝ごはんも盛り上がらない。
前夜、みね子は、弟と妹に「ひょっこりひょうたん島」の歌にならって泣かずに笑うよう言い聞かせる。
自身もできるだけ明るくふるまおうと努力する姿が涙ぐましい。

オリンピックの聖火リレーが筑波を通るから奥茨城は通らないなどの話題を出すも、盛り上がらず。

「お父さん、この沈黙を破ろうとしてみたけどうまくいきませんでした」

やはり、昼再放送が倉本聰先生渾身のシニアドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日 12時30分〜)とかぶることを意識しての、倉本聰オマージュとしか思えないモノローグ。さすがに「〜〜なわけで」とは言わないけれど。

みね子がうまく盛り上げられない代わりに、お父さんが、わーってみね子のほっぺをいじって、笑顔にさせる。
「いってきます、いってらっしゃい」
別れの余韻は、自転車のスピードであっという間に消えてしまう。

妹と弟は涙を流しながら笑っている。悲しいのに笑うことが「難しい」と、心が引き裂かれてしまっているのだ。そうか、悲しいのに笑える術を学ぶことが、大人になることなのかもしれない。
お父さんが明るいのは、悲しいけど笑っていることがうまくなったのだろうか。
なににしても、お父さんが明るいから、みんないい子に育っているんだなと思わせる。

美代子「東京にはわたしなんかよりとてもきれいな女の人たくさんいんじゃね」
実「でも関係ねえ」
美代子「いねえとは言わねえのね」
実「いねえ」
美代子「遅いよ」

そっと手をつなぎ、歩いていく夫婦の姿もいい。
でもひとつだけツッコませて!
「わたしなんかよりきれいな女の人」、そうそういないです。綺麗すぎます、美代子さん。
時子とお母さんといい、奥茨城、女性のレベルが高すぎます。

安心しろ おれはずっとみね子のそばにいるぞ


学校でぼんやりしているみね子に、先生(津田寛治)が↑ とからかうと、「そりゃどうも」と返すみね子。
このやりとりの間、横山大観 香川京子などが茨城出身であることと、またまたさりげなく情報が盛り込まれる。ゆったりしているように見せて、すきのない脚本。
ゆったりとして見える時間にいろんなものがみっちり詰まっていて、無意味な時間がまったくないのも倉本聰先生と同じ。

弱い者はよう弱い者からとろうとするでな


東京に戻り、美代子お手製のおまんじゅうをすずふり亭に届ける実。
日雇い労働者の宿泊施設ですりに気をつけろと言われる実。
なんとなく不穏な感じ。
「あさイチ」で柳澤さんが「いなくなるんでしょ」とネタバレし、イノッチと有働さんににらまれ、「番宣で言ってた」と弁解していた。これで、「え、実お父さんどうなるの!」と明日からの視聴率も上がるはず!
さすがNHK解説委員。全力で朝ドラを応援している。
(木俣冬)