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ルネサス エレクトロニクスは11日、既存の電力線網に、データ通信だけでなく新たに音声通信の混在を可能にする「PLC(Power Line Communication)音声通信ソリューション」を開発したことを発表した。現在試作しているソフトウェアやリファレンスボードなどをソリューションとして製品化し、9月頃より提供予定。

同ソリューションは、PLCの送受信を処理するLSI「R9A06G037」と音声コーデックを処理するマイクロコントローラ「RX651」を組み合わせ、同一電力網でデータ通信と混在しても、安定した音声通信を実現できるよう、音声送信時の優先制御により音の途切れ(遅延揺らぎ)をほぼゼロに抑制する技術を開発したもの。通信の中継なしで1km以上の長配線も可能で、システム開発を短縮できるようソフトウェアとリファレンスボードも試作したという。

これにより、既存の施設への音声付きセキュリティシステムなどを低コストで追加可能となり、新規施設で各種センサ通信や音声通信の配線を電力線網一つにまとめた場合の配線数を約60%、施工コストを約30〜40%削減できるという。さらに、施工後の配線が電力線のみとなるため、ビル内の管理システムの配線を減らし、メンテナンスにかかる費用削減にも貢献するとしている。

なお、このPLC音声通信ソリューションは、本日4月11日にザ・プリンス パークタワー東京(東京都・港区)にて開催される同社のプライベート総合展「Renesas DevCon Japan 2017」に出展され、「BIG IDEAS FOR EVERY SPACE」をテーマに、スマートインフラストラクチャーコーナーの中で紹介されるという。

(早川厚志)