BASELWORLD2017で発表された新作を取り上げていきます。今回は、ゼニス。量産型の自動巻きクロノグラフで唯一、毎時3万6000振動を標準仕様とするエル・プリメロから、今年は久しぶりの新型キャリバーが誕生しました。

 

ゼニス新時代を担う新型デファイ エル・プリメロ 21

2017年のゼニスは、コレクション再編が名言され、長く愛されてきたクロノマスター パワーリザーブが廃盤になります。それに代わるフラッグシップとして発表されたのが、最新作となる新型デファイ エル・プリメロ21。

↑ゼニス「デファイ エル・プリメロ 21」135万円/Ref.24.9000.9004/78.R582/新型エル・プリメロCal.9004を搭載。ケースは、セラミナイズドアルミニウム製

 

最大の特徴は、毎時3万6000振動の時刻計時用エスケープメントと、毎時36万振動という超ハイビートのクロノグラフ用エスケープメントを併せ持った点にあります。

↑計時用とクロノグラフ用の二つの独立した装置を持つエル・プリメロの新型Cal.9004

 

モデル名の21は、その名の通り21世紀を表しており、1969年からの歴史を持つエル・プリメロの次世代型という位置付け。ヒゲゼンマイには、特許取得済みのカーボン・マトリックス カーボン ナノチューブで作られた新開発のものを採用。

 

COSC認定クロノメーターであることはもちろん、重力、温度変化、磁気に対する耐性を向上させています。

 

操作自体は通常のクロノグラフと同様ですが、ボタンを押すと中央のクロノグラフ秒針が1秒で一回転という高速運針で時間を計測。

 

スケルトンダイアルのモデルなら、毎時36万振動の要となるパーツの動きまで確認できます。

 

文字盤は、3時位置に30分積算計を、6時位置に60秒積算計を装備。文字盤上部の表示はクロノグラフ用のパワーリザーブインジケーターで、フル巻き上げから50分間のクロノグラフ計測が可能です。

 

外装は、かつてのエル・プリメロ搭載モデルに倣ったトノーシェイプのミドルケースにラウンドベゼルの組み合わせ。

↑新作のデザインにインスピレーションを与えた1960年代製の「デファイ」やエル・プリメロの初期モデル

 

直径は44mmで、素材にはセラミナイズドアルミニウム、もしくはチタニウムが使われます。

 

クロノマスターのカレンダーモデルにスケルトンダイアルが登場

デファイ以外では、2017年はゼニスのスケルトンダイアルの選択肢が増えました。

 

新型のクロノマスター エル・プリメロ グランドデイト フルオープンは、これまでのサン&ムーンがベース。新しいデザインで、よりメカニカルな雰囲気に生まれ変わりました。

 

↑ゼニス「クロノマスター エル・プリメロ グランドデイト フルオープン」123万1200円〜

 

レギュラーモデルでありながら機械式で100分の1秒計測を可能にしたデファイは、まさにハイビートクロノグラフの分野を牽引し続けてきたゼニスならではのプロダクトと言えます。このモデルを象徴として、ゼニスの新たな歴史が刻まれていくことでしょう。