韓国各地で桜が開花しまさに花見日和となった週末、複数の韓国メディアがそろってソウルの花見スポットの「惨状」を伝え、韓国のネットユーザーから大きな反響が寄せられている。写真はソウルの漢江と桜。

写真拡大

韓国各地で桜が開花しまさに花見日和となった週末、複数の韓国メディアがそろってソウルの花見スポットの「惨状」を伝え、韓国のネットユーザーから大きな反響が寄せられている。

韓国の国会議事堂や主要放送局などが集まる汝矣島(ヨイド)は、ソウルで最も有名な桜スポットの一つだ。今年も美しく咲きそろった桜を見ようと平日夜や週末に大勢の花見客が訪れたが、MBCテレビによると、客が去った後には「無秩序」だけが残ったという。ただでさえ渋滞する都心の道路に、夕方からは花見客が注文した出前のチキンやピザのバイクが列を成し、人と車が入り乱れて大混乱に。そして桜の下の散策路は違法屋台が占拠。自治体が注意をするとその時だけ撤去するが、取り締まりチームが去ればまた元通りだ。

近くを流れる漢江(ハンガン)に面した漢江公園の様子を「花咲く戦場」と伝えたのはソウル新聞だ。日中の気温が19度まで上がった週末の8日だけで、この公園には300万人が押し寄せた。人混みに紛れての窃盗や傷害、セクハラ事件が相次ぎ、最寄りの交番は届出に来た人たちで「満員」状態。電話のベルの鳴りやまず、一刻を争う迷子騒動も続いた。またあちこちで明け方まで酒盛りが続き、人々が帰った後の芝生や地下鉄駅には食べ残しのごみや酒瓶が転がっている。MBCによると、桜祭り期間中にここで出たごみは12トン。後処理は70人ほどの環境美化員が担うという。

韓国でこうした「花見の惨状」が報じられるのは実は珍しいことではない。韓国のポータルサイトで公開されているニュースを見ると、10年余り前の2006年からほぼ同じような内容の報道を確認できる。今年も繰り返されてしまった事態に、韓国のネットユーザーからは「先進国になるにはまだまだだ」「これが僕らの恥ずべき素顔。迷惑根性は不治の病のようだ」「中国人にも負けない韓国人」とため息交じりの声が多数寄せられている。また「何をいまさらこんなことで騒ぐ?実に韓国らしいじゃないか」「韓国だからこんなもんでしょ」と投げやりなコメントも。

一方、「法律が甘いからこういう現象が繰り返される」「この国のマナー意識は過去に逆行しているみたいだ。少なくとも90年代はここまでじゃなかったと思う」と分析するコメントのほか、「こんな祭りなんてなくしてしまえ。楽しむ資格もないやつらばかりだ」との強硬論も多くの支持を得た。(翻訳・編集/吉金)