ブランド品を売りに出す女性たち。泣く、逆ギレ、ニセ物…で業者は大迷惑

写真拡大

 使わなくなったブランド品を買い取ったり、それを良心的な値段で売ってくれたり。高級ブランドに目がない女性にとって、実は身近な存在であるブランド中古品の販売業者。

 高額な金銭のやりとりが多い接客業だけあって、やってくるお客さんにも、なかなかクセがある人が多いのが実情のよう。

 今回は、ブランド品の中古販売業に従事して5年、都内の店舗で働いている佐々木さん(仮)に、「対応に困る」というお客さんの特徴を聞いてみました。

◆1. 買い取り額と販売額が違う!といって怒る客

 素人目線で見れば、買い取りの時に「思ってたよりも安い」とゴネるお客さんは困りもののように思えるのですが、彼らからしてみれば「それは、想定の範囲内」なのだそうです。

「テレビなんかでもよく『客と買い取り業者の攻防戦!』みたいに取り上げられることがあるのですが、あれってけっこう日常的に行われているので、そこまで困るお客さんじゃないんですよ。

 むしろ、すんなり買い取りが終わったのに、その商品が店頭で販売されだすのを見計らって改めてチェックしにやって来るお客さんの方がキツイ。『買い取り額は●●だったのに、●●円で売ってるってどういうこと?!これならもっと高く買い取れたんじゃないの?!』なんて詰め寄られると困っちゃいますね。こちらも商売なんで、としか言えないんで」

 その商品を再度買い取りして、「さっきの販売額より高く買え!」とゴネ出すお客さんもいるのだとか……。最初に多少揉めても、後腐れなく買い取らせてくれるお客さんの方が有難いとのことです。

◆2. 手放したくないといって泣き出す客

 どんなに思い入れがあるブランド品でも、時にはさまざまな事情で手放さざるを得ないこともあるでしょう。断腸の思いであることは承知の上。しかし、さすがにその場で涙まで流されてしまってはたまりません。

「『売りたくない〜やっぱりやめる〜』とブランド品にしがみついて泣いてしまうお客さんは本当に困ります。あとは、どれだけ思い入れのある品なのか切々と語って来るお客さんとか。

 先日いらした年配のご婦人には『夫と初めて海外に行った時に買ったバッグで、これを持って娘の結婚式も出席して、結婚25周年のお祝いで夫と出かけた時にも……』と、さめざめ泣きながらバッグとの思い出話を延々30分ほど、聞かされましたね。

 じゃあなんで売るのかと思ったら、『パチンコの軍資金がなくなっちゃったから仕方ないんだけど』だって! 全然大事にしてないし!!」

 別れた彼氏から貰ったものや親の形見を持ち込むお客さんには、そういった傾向が強いとか……。お店に来る前に、ある程度の覚悟をしておいて欲しいものですね。

◆3. 明らかな偽物を本物だと思い込んでいる客

 一見すると偽物だとはわからない巧妙な偽ブランド品が横行する昨今ですが、驚くほどチャチな偽物を本物だと思い込んでいるお客さんは意外と多いのだそう。

「もう笑っちゃうレベルなんですよ。『CHANEL』が『CHANNEL』とか、『BVLGARI』が『BULGARIA』とか。これはギャグで持ってきてるのか? と思いきや、お客さんの表情は真剣そのものですからね。

 こういう時でもトラブル防止のために『うちでは本物かどうか判断しかねます』という返答をするのですが、ここで偽物だと気づいて素直に帰ってくれる人は稀(まれ)。一様にこれを本物だと思い込んでしまっていているので、大抵は激怒されます。

 この前なんて、『なんでも鑑定団に出てる鑑定士連れてこい!』って言われましたよ。なんでも鑑定団は骨董だろと心の中では思ってましたけど……」

 立場上、白黒ハッキリつけることができないのが歯がゆくてならないそうですが、「偽物」という言葉は口が裂けても発してはいけないのだそう。どんな商品であっても、穏便にことを運ばせるのがプロのブランド中古品販売員なんだとか。

 ブランド中古品の買い取りでは、お金がからんでいるからか人間性の根っこの部分が如実に現れてしまうようです。困ったお客さんになってしまわぬよう、心掛けたいものですね。

―シリーズこんな客は嫌われる【4】―

<TEXT/もちづき千代子>