ベトナムから届いた小さな恋の物語 (C)2015 Galaxy Media and Entertainment.
All rights reserved.

写真拡大

 1980年代半ばのベトナムを舞台に兄弟と幼なじみの少女の淡い初恋と成長を描き、2015年の同国で話題をさらった映画「草原に黄色い花を見つける」が、8月に新宿武蔵野館ほかで公開されることが決まった。

 ベトナムの人気作家グエン・ニャット・アインによるベストセラー小説の映画化で、緑豊かなベトナム中部フーイエン省の自然を背景に、初恋の悩みや嫉妬、別れの痛みを経験し、少年が大人になっていく時間をノスタルジックかつ詩情豊かに描いた。公開された場面写真にも、豊潤な緑に囲まれながら暮らす少年少女の姿が捉えられている。

 いつも一緒に遊んでいる仲良し兄弟のティエウとトゥオン。12歳になる兄ティエウは、幼なじみの少女ムーンのことが気になっているが、うまく思いを伝えることができない。そんなある日、ムーンの家が火事で焼けおちてしまい、しばらくの間、兄弟の家で過ごすことになる。ティエウはますます恋心を募らせていくが、ムーンはトゥオンと遊んでばかり。嫉妬したティエウは、ある取り返しのつかないことをしてしまう。

 ベトナム社会では「映画は若者が見るもの」という意識が強いなか、同作は大人から子どもまで幅広い観客を動員し、大ヒットを記録。アカデミー賞の外国語映画部門に向けたベトナム代表作品にも選出された。監督は、アメリカ育ちでハリウッドで映画を学んだ後、ベトナムに渡り活動する新鋭ビクター・ブー。「青いパパイヤの香り」で鮮烈なデビューを飾ったトラン・アン・ユン以来の逸材とも呼ばれ、ベトナム映画の新世代をけん引する存在となっているという。