10日、韓国メディアによると、多くの人が行き交う週末のソウルの道路で起きた「女性暴行事件」に対する韓国警察の“安易な”対応が物議を醸している。写真は韓国のパトカー。

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2017年4月10日、韓国・YTNによると、多くの人が行き交う週末のソウルの道路で起きた「女性暴行事件」に対する韓国警察の“安易な”対応が物議を醸している。

週末のソウルの道路で50代の男がすれ違った女性の顔に突然肘打ちをする事件が発生した。驚いた女性は痛む顔を抑えながら男を追いかけ、理由を尋ねたという。しかし、男は謝罪するどころか、女性にさらに殴るなどの暴行を加えた。女性はその場に倒れ、男は周囲にいた市民らによって取り押さえられた。鼻の骨が折れるなどの大けがを負った女性は「暴行してきた男と面識はない。何の理由もなく突然暴行された」と主張した。しかし、警察は「女性の肩が当たったが、謝罪がなかったので肘打ちした」という男の言葉だけを信じ、「口論が原因の暴行事件」と判断して男を釈放し、捜査を終わらせたという。

ところが、事件当時の様子が映った監視カメラの映像から、男が女性の顔に肘打ちをする前までに男と女性の体が接触した事実はないことが確認された。このことに対し、メディアなどから取材が相次ぐと、警察は「男性は前から歩いてくる女性を避けるために肘を上げた。しかし、肘に当たった女性が怒って男性を殴ったため、男性も殴り返した」と説明を変えたという。警察は暴行の疑いで男を立件したものの、身柄を拘束せず帰宅させた。

今年1月には早朝に道を歩いていた女性らに何の理由もなく石を投げつけ、けがを負わせた20代が警察に逮捕される事件も起きていた。道行く女性を無差別に暴行する事件が相次ぐ中、警察の“安易な”対応が女性らの不安をさらにかきたてているという。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「すぐに身柄を拘束するべきだ」「韓国の警察は安全不感症。口げんかをする人たちを見て通報し、怒られたこともある」「鼻の骨が折れるほどのけがを負ったのにただの口論で済ますの?警察は法律を知らないの?」「韓国は女性が暮らしにくい国」「大統領にも警察にも国民を大切に思う気持ちはないみたい」「警察も検察も信じられない」「警察すら信じられない国で生きていけない」「税金がもったいない」など、警察の対応を批判する声が多く寄せられている。

一方で「女性が殴られるようなことをしたのだろう」「理由は何であれ女性に手を出したら拘束せよという考えはおかしい」「兵役義務のある国で女性に対する嫌悪の気持ちが生まれるのは当然のこと」などの声もみられた。(翻訳・編集/堂本)