Ubuntu Phoneも終了に!

Canonicalは5日(現地時間)、同社がLinuxおよびDebian GNUをベースとして開発するオープンソースOS「Ubuntu(ウブントゥ)」においてスマートフォン(スマホ)やタブレット向けにタッチ操作を取り入れた「Ubuntu Phone/Ubuntu Touch」への投資を終了すると発表しています。

またUbuntu Phoneや複合端末などのために独自に開発していたデスクトップ環境「Unity 8」への投資も終了し、次期バージョン「Ubuntu 18.04」から再び以前の「GNOME」に標準のデスクトップ環境を戻すとのこと。

同社創業者のMark Shuttleworth氏は今後はIoTやクラウドに投資を集中させ、デスクトップ向けについても継続的に投資や開発を行なっていくことを強調しています。

Canonicalではスマホやタブレット、そして、それらがパソコン(PC)としても使えるようなコンバージェンス(複合)端末が将来の中心機器となるだろうとし、Ubuntuでもユーザーインターフェース(UI)をタッチ操作にも最適化させたUnity 8を開発してきました。

2011年に開発がスタートし、実際にUbuntu PhoneおよびUbuntu Touchといった製品が海外では製品が販売されてきましたが、Mark Shuttleworth氏は「コミュニティーからは取り組みが革新ではなく、分断であると見られ、業界からは『知らぬ神より馴染みの鬼』としてコンバージェンスは求められていませんでした」とし、これらへの投資・開発を終了することにしたということです。

スマホやタブレットなど向けのプラットフォームとしては現在、AndroidとiOSが2強で他の追随がない状態となっており、Microsoftの「Windows 10 Mobile」も開発こそ続いていますが、あまり積極的といった感じではなく、Samsungが地味に継続している「Tizen」も同じような状況です。

一時はAndroidやiOSに続く第3のOSはどこになるのかといったように競争が繰り広げられていましたが、日本で発売された「Firefox OS」については2015年12月にスマホ向けの開発を終了し、その後はIoT向けとして開発が継続されていましたが、それも現在は終了しています。

UbuntuについてもIoT向けに集中するとされているので同じ末路にならないことを祈りたいところですが、こちらは元々はLinuxの1つのディストリビューションとして人気のあったプラットフォームなので、再びGNOMEを採用するということでひとまずそのポジションは死守しそうでしょうか。

記事執筆:memn0ck


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