Doctors Me(ドクターズミー)- 歯医者でかかるお金っていくら?保険適応と自費診療で違う医療費一覧

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虫歯治療などで歯医者さんにかかる際に、医療費がどれくらいの金額になるか検討がつかない、なんてときありませんか?

歯医者さんでかかるお金は症状や目的で違ってきますし、また保険適応か否かでも変わってきます。

そこで今回は歯科医師の彦坂先生に、保険診療と自費診療の違い、症状や目的別の歯医者でかかる医療費などを解説していただきました。

保険診療と自費診療の違い


保険診療


処置ごとに値段が決まっているので全国一率料金です。 北海道で歯周基本検査をしても、沖縄でしても同じ金額となります。

保険適応の診療には制限があるので、金属床、スポーツマウスピース、オールセラミック、歯のホワイトニング、レーザー治療、矯正などは保険適応外の治療で自費診療になりますが、矯正は場合により保険適応になることもあります。

自費診療


歯科医院ごとに自由に値段設定が可能です。

なお、保険適応の治療であっても、最新の機器を使って、専門医の資格を持っている為自費という歯科医院もあります。

1:定期健診、歯のクリーニング


治療内容


歯周病健診やスケーリングなどを行います。

定期健診を受けて3カ月経ってしまうと、プラークや歯石が蓄積し、虫歯や歯周病を発症するリスクが高くなるので、定期健診は3カ月に1度の頻度で行くことをおすすめします。

なお、歯茎に炎症のない歯石除去だけを目的とした予防的クリーニングに対しては保険がきかないこともあります。

平均的な医療費


■ 2,000円〜3,000円前後(保険適応3割負担の場合)

治療期間


歯周病の度合いにより大きく変わりますが、重度でなければ1回から数回程度の通院となります。

2:虫歯


治療内容


虫歯がどれくらい進行しているかによって、治療の内容も変わってきます。

<虫歯の進行レベル>
・C0:初期の虫歯で、歯の表面にあるエナメル質がちょっと溶けて濁ったように見える虫歯
・C1:歯の表面にあるエナメル質の虫歯
・C2:エナメル質の下にある象牙質の虫歯
・C3:象牙質のさらに奥にある歯髄に虫歯が達している状態
・C4:歯のほとんどが溶け、膿や腐敗が出ている状態

通常虫歯の治療では、歯を削ってそこに被せ物や詰め物をしていきます。

■ 小さい虫歯(虫歯が神経に達する前)
病巣を削った部分にプラスチック素材の詰め物や、金属の被せ物をやり直すだけで治療可能。

■ 大きな虫歯(虫歯が神経に達している)
大きな穴があいている歯や、虫歯が進行し神経が壊死ししている歯は、根の中を消毒して薬を詰めるという根幹治療が必要。

虫歯が進行し歯の根元しか残っていない歯の場合は抜歯。

平均的な医療費


■ 1回2,000円〜3,000円前後(保険適応3割負担の場合)

治療期間


1回で終わる小さな虫歯もあれば、神経に及ぶ大きな虫歯もあるため、治療に数回かかることもあります。

3:歯周病


治療内容


■ 初期段階の場合
スケーラーなどで歯垢や歯石を除去します。

■ 歯周ポケットが形成されている場合
・口腔清掃指導
・歯石除去
・根面の平滑化
・歯周ポケットの掻爬
・歯肉切除
・剥離掻爬
など

症状が進んでいる場合


歯周外科、再生手術を行う場合があります。

歯茎に溜まった歯垢を取り除くために、麻酔をかけて歯茎を切り開いたり、症状の悪化によって歯の骨が溶けた場合は、骨の再生手術が行われる場合があります。

平均的な医療費


■ 1回2,000円前後(保険適応3割負担の場合)

なお、重度で歯周外科などが必要な場合10,000円以上かかる事もあります。

しかし、再生手術など保険適応でできるものもある為、担当医と治療計画についての話し合いが必要となるでしょう。

治療期間


歯周病の進行具合や程度によりますが、1カ月から1年程度です。

しかし、治療終了後も定期的なメンテナンスやクリーニング、検診などが必要です。

4:歯科矯正


治療内容


歯並びをきれいにするために、矯正装置を処置し歯を動かしていく矯正治療が行われます。

近年では歯の色に近いワイヤーを用いたり、透明なマウスピースで行う場合もあります。

平均的な医療費


■ 70万円〜120万円前後(自費診療)

矯正は、特定の疾患がある場合を除きほとんどの場合で自費診療となり、他に一回の処置料が3,000円〜10,000円ほどかかる場合もあります。

治療期間


前歯だけの部分矯正の場合半年程度の事もありますが、通常1年から数年程です。

矯正終了後も保定期間があるので、数年に及ぶことも考えられます。

5:親知らず治療


治療内容


親知らずは必ず抜歯をしなくてはいけないというものではありませんが、歯などに炎症を起こしている場合などは抜歯します。

親知らずが生えている場所や、横向きに生えているなどの生え方によってかかる時間や難易度が変わってきます。

抜くのが難しい親知らずの場合は、歯医者ではなく大学や大きな病院の口腔外科で治療するケースもあります。

平均的な料金


■ 3,000円〜10,000円前後(保険適応3割負担の場合)

通常の抜歯は3,000円以下ですが、骨に埋まっていたり、骨に癒着していたり、CT撮影が必要な場合は10,000円前後必要な場合もあります。

治療期間


消毒まで含めると2回程度ですが、親知らずを4本まとめて抜く場合、入院が必要なこともあります。

6:インプラント


治療内容


歯が損失されている部分の骨に数本のインプラントを埋め込み、インプラントを土台に義歯を固定します。

術前の検査なども必要となります。

平均的な料金


■ 1本25万円〜70万円前後(自費診療)

骨の厚みや量などにもよるため、骨を増やす手術が併用の場合高額になることもあります。

治療期間


治療当日に嚙めるインプラントなどもありますが、基本は定着期間もあるので半年から1年程度かかります。

7:ホワイトニング


治療内容


ホワイトニングの前に、ホワイトニングの方法や施術期間の説明などを行うカウンセリングがあります。

■ オフィスホワイトニング
過酸化水素を含むホワイトニング剤を歯の表面に塗り、光線やレーザーなどを照射し化学反応を利用して歯を白くします。

■ ホームホワイトニング
歯科医院でマウスピースを作成し、自宅でホームホワイトニング剤の10%過酸化尿素ゲルをマウスピース内で分解させ、過酸化水素が発生する反応を利用して歯を白くします。

なお、歯科医院では過酸化水素を用いて行いますが、エステなどでは過酸化水素の使用は認められていません。

平均的な料金


■ オフィスホワイトニング
20,000円〜60,000円程度(自費診療)

■ ホームホワイトニング
15,000円〜60,000円程度 (自費診療)

ホワイトニングは自費になるため幅があります。

治療期間


1回からです。

最後に彦坂先生から一言


日本の保険診療の料金は世界からみると比べ物にならないほど安いです。

しかし、銀歯が何本もセットされる場合、まとめて治療を行う場合、CTを撮影する場合など高額になることはあります。

保険診療は全国一律料金で、治療期間や内容、料金は堂々と聞いてかまいません。

自費診療はより高額になる場合が多い為、メリットデメリットも含めて担当医とよく相談し納得したうえで治療をうけられるといいかと思います。

(監修:歯科医師 彦坂実な美)

【監修:歯科医師 彦坂 実な美】
プロフィール)
鶴見大学歯学部卒業後、研修医を経て一般歯科医院で経験を積む。一般診療全般をこなすが、メタルフリー治療や審美歯科、ホワイトニングを得意とする。最近力を入れているのは予防医療でニューヨークのニューヨーク大学にも研修に行くなど、積極的に欧米諸国の歯の健康に対するモチベーションを学ぶ。メタルフリー学会に所属し、銀歯の金属アレルギーやリスクについての知識の普及のため記事の執筆や講演も行っている。一児の母