ローマ法王、エジプト連続教会テロ事件を強く非難(出典:https://cruxnow.com)

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エジプト北部の町で9日に連続して起きた、コプト・キリスト教の教会に対する自爆テロ事件。45人の死亡が確認され、負傷者は130人ほどと見られており、死者の数はまだ増える可能性があるという。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がほどなく犯行声明を出し、今後も同様の攻撃が続くことが懸念されるなか、ローマ法王フランシスコが同国を訪問する予定である。周囲からは危険との声もあがっているが…。

テロ事件は、イースター(復活祭)の1週間前となる「パームサンデー/受難の主日」にあたる9日、大勢の信徒を迎えていた2つの町のコプト・キリスト教会で起きた。タンタは首都カイロの100kmほど北に、そして観光客も多いアレクサンドリアはカイロから200km近く北西に進んだところに位置する。警察官4人を含む17人が死亡し、60人の負傷が確認されたアレクサンドリアで起きた2件目の事件に、今は特に強い関心が払われているようだ。

その教会内では当時タワドロス2世(コプト教皇=64)がミサの最中にあり、犯人は金属探知機をめぐり警察官との小競り合いの末に教会入口で自爆したため、タワドロス2世は難を逃れていた。そのタワドロス2世を訪ねるため、今月28日からカイロに滞在するのがローマ法王フランシスコだ。アル=アザールのモスクや現地の大学をも訪問する予定だという。

米国のカトリック教徒向けサイト『cruxnow.com』が伝えた最新情報によれば、法王はバチカン市国サン・ピエトロ広場でのミサの最中に手渡されたメモでエジプトの事件発生を知り、すぐに声明を発表。「世界は今、戦争、テロ、武器の不正な提供、襲撃といった悪事に深く悩まされている。神の導きによりこうした者たちが改心するよう祈りたい」として、テロリストを強く非難するとともに犠牲者と遺族に哀悼の意を捧げ、タワドロス2世をはじめエジプト・コプト派の教徒に対する慰めと親愛の情を表した。この事件を経てエジプトのシーシー大統領は3か月間の非常事態宣言を発令し、主要インフラ施設では兵士や警察官の姿が一層多くなるものと予想されるが、法王の身は100%安全とは言い難いとの意見も多いようだ。

なお在エジプト日本大使館も9日付で、「在留邦人・旅行者の皆様におかれましては、このようなテロ事件が今月16日のイースター前後まで発生する可能性があることを十分留意のうえ、テロの標的になりやすいコプト・キリスト教会、軍・警察・司法等の政府関係機関の施設や車両、主要インフラ施設、デモ・集会等には近づかないようにするとともに、公共交通機関などの外国人を含めた不特定多数の人が集まる場所においては、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、不測の事態に巻き込まれないよう安全確保に努めてください」と注意喚起を行っている。

出典:https://cruxnow.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)